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2010年2月 9日

アマルフィ(2009)

- 設定とロケ地は最高 -

サラ・ブライトマンの歌声を聴く大統領。しかし狙撃手が狙っているという情報がもたらされる。狙っているのは日本人を含むテロリスト。捜査員が容疑者を探るが、そこには妖しい人物はいない。テロリスト達の狙いは別だった。

いっぽう、日本人の旅行者の女の子が誘拐された。大使館員の黒田がたまたま関わることになったが、身代金の受け渡し場所が度々変更され、とうとう犯人グループに逃げられてしまう。万事休すか? そこから犯行は意外な展開を見せる・・・

・・・ロケ地は雰囲気あふれる古都。観光地として有名な場所が多く、それを見ているだけでも価値がある。ただし、個人的にはもっとカメラワークに工夫があっても良かったのではないかと思った。要するにクレーンなどを多用して、大勢のにこやかな観光客や住民がいつも通り歩く中を、必死の形相で走る主人公の違和感が際立つような、静と動、陽と陰との対照的な姿を表してほしかった。

演出全体に魅惑の都市の雰囲気を生かそうという狙いが感じられなかった。ただ街並みを写していたわけではないと思うが、もしかするとカメラの性能のせいか、NHKのハイビジョンなどで見慣れたローマはもっと魅力的なクリアな映像なので、それと比較されるとぼやけたような印象を受け、そのために印象が良くないのかもしれない。静かにカメラを移動していく中で、主役が走っている姿が映る、そこで本来のストーリーに戻る。そして再び風景に戻る、それを単純に繰り返すのが常套手段だと思う。特別な工夫をしなくても、ロケ地の魅力で雰囲気が出る仕組みだ。

織田裕二はぶっきらぼうだが優秀な外交官の役をクールに演じていた。多少の無理を感じた。クールさを売りにした俳優ではないからだ。どちらかと言えば熱血が売りではないか?熱血の演出でも良かったと思う。今回の演出のままなら、他の俳優に演じてもらったほうが良かったかも知れない。

サラ・ブライトマンの舞台演出もまずかった。テレビの歌番組の演出家に頼んでやってもらったほうが良かったのではないか?せっかくの魅力が台無しだった。神秘の歌姫の演出は、頻繁に視点を変えてはいけない。もっと落ち着きが必要だった。常に徐々にアップするオーソドックスなやり方で良いと思う。

曲目も映画に合わせるべきではないか?

舞台は最高、ストーリーもよく考えてあって、佐藤浩市やイタリア人出演者達の表情などもなかなか素晴らしかったが、それらを生かしきれていないと思う。黒田外交官の物語のシリーズ化を狙っていたのかも知れないが、よほど考えないとヒットは難しいのでは?

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