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2010年1月31日

ナイトミュージアム2(2009)

- 主役はどんくさいほうが -

前作で博物館の住人達と仲良くなった主人公だったが、発明ビジネスが成功して、わずか3年でリッチなCEOになっている。久しぶりに博物館を訪れてみると、館は改装中で展示品はスミソニアンに送られるという。そしてスミソニアンでは魔法の石版によって大騒動が起こる。主人公はさっそくスミソニアンに侵入するが・・・

・・・前作は大ヒットした。主人公が最後に勝利を得るまでのプロットが見事だった。この作品もよくできている。でも、何かが違う。たぶん、主人公が自信に満ちているからだろう。もっとドジでよかったのでは?

全体に安易な作品と言える。シリーズ2作目だから当然だが、パターン化されたギャグ、演技が気になる人は全く楽しめないかも知れない。妙に落ち着いている主人公も、ちょっと演技の味付けを変えるべきだったと思う。

共演者にも結構有名な役者がいた。

エイミー・アダムスは今のハリウッドには珍しい、清純派とでも言うべきキャラクターである。かってのジュリー・アンドリュースのような路線で売っているので、かえって目立ってしまう。下手するとただの清純派で終わってしまうかもしれない。どんな映画を選べるかにかかっているのだろう。「ダウト」では素晴らしかったが、あのような作品はめったにない。

今回のキャラクターは、くだらないギャグと設定の面白さで売るシリーズの関係で、極めて魅力的というには無理があるような設定だったようだ。勇敢な冒険家だが、危険に際して観客の拍手喝采を浴びるほどのヒロインにはなっていなかったようだ。したがって、彼女のキャリアから考えると、ただのオテンバ娘役で、あんまり印象に残らないという結果に終わるのかも知れない。

ヒーローが問題だった。

くだらないことだが、彼女が主人公に魅力を感じるためには、主人公がひどい目に会いながら必死に戦う様を見せないといけない。ちゃんと手順を踏まないと、妙な部分で共感を得るのに失敗してしまうのだ。コメディだから適当な設定でよいとは限らない。主人公が活躍するだけではダメだ。失敗をいかに派手にやるかを皆は期待していたはずだ。

たぶんいろんなギャグのシーンを撮影し、その中から面白そうなのを選んだはずだが、サルとビンタをし合うシーンは、あんまりおかしくなかった。前回は適度に止めてあったと思うが、今回はサルがもう一匹増えるからさらにおかしいと思いきや、冗長な感じがした。そのようなセンスの違いを感じるシーンが多かった。

オーウェン・ウイルソンは上手く演じていたと思う。登場が少なかったロビン・ウイリアムスも、それなりに味は出していた。おそらく作品は結構ヒットしたのではないか?マンネリ気味でも声を出して笑うのが好きなアメリカの観客は受け入れてくれるに違いない。そんな気がする。

なぜベン・スティラーが格闘技まで身につけているのか、そんなキャラクターである必要があるのか、何か勘違いしているのではないかと思えてならない。カッコいいヒーローではなく、やっと仕事にありついた情けない男のキャラクターのままで良いと思うのだが・・・

 

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