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2009年12月16日

スター・トレック(2008)

- ストーリーに限界?でも表現は秀逸 -

宇宙船の船長だった父を持つ主人公は、冒険精神豊かな青年に成長し、宇宙防衛軍に入隊する。軍には切れ者のスポック、美しい黒人女性の隊員、若く優秀なメカニック達がそろっていた。しかし、奇怪な船を操る船長ネロが、主人公やスポックらに復讐を計ってくる。復讐? 彼らはネロに会ったことはないはずだが・・・

・・・この作品はよく出来ていた。映像も展開もスピーディーで、子供だましのレベルではなかった。もともとテレビのストーリーも結構大人向け。通向けの高尚な部分があったので、その路線を踏襲したのかも知れない。高尚過ぎて訳がわからなくはならないように、しっかり娯楽性をも保つべく、入念に企画された様子。

主人公やスポックを演じた俳優が非情に上手かったとは思えないが、役割をこなしていた。黒人の女性はゾーイ・サルダナという女優さんで、非常に美人だった。

何度か見せ場があった。敵のドリルを破壊するために宇宙空間から降下するシーンのスピード感、Gの表現は素晴らしかった。宇宙や高空から地上を写した映像は美しく、CGで作られた巨大な建築物もリアルで美しかった。

ブラックホールの元になる赤い液体の表現も良かった。あれを手作りで表現するのは、なかなか大変な作業だろう。

ブラックホールが形成されるシーンも美しかった。

宇宙での戦闘場面は少なかったが、これは正解だったかも知れない。高速で戦闘機が戦うシーンは、ややもすると幼稚な印象を与えてしまうので、短時間に止めたほうがいい。おもちゃがダキューン、バキューンと撃ち合っても、幼稚になるだけだ。スターウォーズのように膨大な予算をかけられる場合を除いては、むだになることが多いと思う。

チャンバラシーンにこだわりすぎるのも危険だが、この作品では最小限で、しかも高い場所で落ちそうになることの恐怖を伴わせていたので、そちらの効果のために退屈はしないで済んだ。よく考えてあった。

ただし、この映画はテレビのスタイルを意識せざるを得ないので、全く斬新な冒険はできていないと思う。本来なら主人公があっさり艦長になるなんておかしい。苦労して皆の信頼を勝ち得て、最後に艦長に昇進するのが普通だ。

何か失敗をしでかして除隊させられ、敵の宇宙船に捕らわれ、そして超人的な活躍で勝利と友情、信頼を勝ち得る、それがストーリーとしては常道ではないか?くさい流れを嫌に思ったのか?感動を狙えるはずだと思うんだが・・・

地球のすぐ近くでブラックホールを作ったら、きっと大事になる。いったんできたブラックホールは、たぶん周辺のものを次々と飲み込んでしまう。当然ながら地球も飲み込まれて、あわれ人類は壊滅してしまう。いくらなんでも、話がおかしいと思った。

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