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2009年12月18日

それでも恋するバルセロナ(2008)

Baruserona 

- ああ、我がラブコメ論 -

女優兼脚本家の主人公ヨハンソンは、友人といっしょに夏季のバカンスを過ごすためバルセロナに来た。そこで彼女らは画家のバビエル氏と出会い、二人とも関係を持ってしまう。プレイボーイというか、情熱に忠実なバビエル氏と彼女らは複雑な感情を抱きながら生活していたが、そこにバビエル氏のかっての妻ペネロペ嬢が登場し、いよいよ修羅場が・・・・と思いきや、意外に良好な同棲生活が始まってしまう。

・・・ラブコメというと、登場人物達がケンカしては仲直り、浮気しては元のサヤ、新しい出会い、友情と愛情の綱引き、などが複雑に絡むほどウケルことが多いような気がする。

できれば登場人物たちは美しく、セクシーで、皆が己の情熱に従って激しい行動に突っ走ることが望まれる。私の実生活とは全く違い、皆が皆恋愛に熱中し、「こいつら仕事してんの?」の状態で、偶然出会うことが多すぎる。 テレビの医者は暇そうだけど、実際はそんな医者はとんでもないやつだ。私のように小さなクリニックの医者でも、一日中働いている。話する時間も限られているのが普通だ。

絵空事のラブコメディは、だから最近はほとんど見ない。昔は、まだW浅野が出ていた頃はテレビのトレンディドラマも観ていた。色々観てきたのだが、不思議と記憶がない。鈴木保奈美や吉田栄作のも見ていた。キムタクくらいから見なくなってきた。

なぜか?俳優達が自分より年下になって、自分自身も恋愛沙汰に興味がなくなって、子供の世話のほうが忙しくなったからか?本来が、くだらない内容だからか?

世界の不況や私個人の不況のほうが大問題だ。環境問題も大事だぜい。変態的な色恋沙汰なんぞ、勝手にやってくれい。

この作品は舞台劇として作られたのかもしれない。解説の部分がなかったのでよくは解らないが、ドタバタのこんがらがり具合はテレビのトレンディードラマ向きのような気がした。

ナレーションの使い方が独特だった。ナレーターの声は懐かしいテレビシリーズ「奥様は魔女」の声、もしくは彼の真似の声のようだった。結構長い時間、そして頻繁に解説をしていたが、普通のラブコメは登場人物達が大げさにわめいて解説してくれるのでナレーションは必要なく、単純明快な話になることが多いのに、ちょっと変わっていた。長いテレビシリーズを映画化したのか?

登場する役者達は一流だった。スター達が、それぞれの魅力を出そうとしていることがうかがえた。皆がすばらしい魅力を持っていたが、特に存在感があったのは激しい行動をとるペネロペ・クルスだったか?いいとこ取りだったようだ。

監督のウッディ・アレンは個人的には好きではない。でもセンスを感じる。画家役のバビエル・バルデムも、個人的にはセクシーとは思わない。労働者役のほうが合っている風貌だと思う。臭い体臭を予想してしまう。もっと清潔感のある石田純一でも連れていったらどうだい?彼は彼で凄いと思うが・・・

ヨハンソンは、今が旬なんだろう。次々といろんな作品に出演している。出すぎではないか? 微妙に微笑む表情が素晴らしい。他の女優は、微笑が怖いことが多い。心のうちの激しい闘争心を感じてしまう。彼女の場合は、東京にやってきた異邦人の新婚妻役の表情がまだ生きているようだ。

 

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