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2009年12月20日

あるいは裏切りという名の犬(2004)

主演 ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドパルデュー

パリ警察は連続強盗事件を追っていたが、犯人グループの手がかりがない。刑事の中では主演らが演じるライバル関係にある二人が、手柄と自分の出世を賭けて激しく争っていた。 主役の刑事は、かって逮捕した凶悪犯のワナにかかってしまう。しかし、それによって犯人グループの情報がつかめる。慎重に犯人を追い詰めたはずだったが、功をあせったライバル刑事のでしゃばりで、作戦は失敗してしまう。追い詰められたライバル刑事は、逆転を狙って・・・・

・・・・この作品には、かなり事実が含まれているそうだ。なかなか面白い、懐かしい雰囲気の作品。最近では、この種の映画は香港が舞台になることが多かったが、やはり本家フイルム・ノワールの本作のほうが、かっこいい。

助演のジェラール・ドパルデューが非常に素晴らしい。役者としては最も魅力のある役柄だと思うが、充分に役割を果たし、存在感があった。

Photo

ただし、せっかくの好演も、ラストの場面はあっけなかった。都合よくバイクの犯罪者が待ち構えているなんて、絶対におかしい。

主役の人間像の表現も的確だった。くさいと言えばそうだが、バーの女主人にやさしく心配りをしたり、彼女のために復讐してあげたり、仲間の刑事達への友情や信頼の具合もよく伝わった。良い演出だった。

たぶん香港映画でも、主演の俳優がかっこつけながら演じる男意気のようなものを、よりスマートに演じていたのではないか。

ストーリーが良かった。ライバル関係の刑事が争ったために作戦が失敗すること。失敗の責任を審査される際に、なぜか真実が明らかにならないことなど、いかにも実際に起こりそうだ。

日本の企業や役所の内部でも、問題が起こった時には内部調査が行われるが、なかなか本当のことが判らない。内部で身内意識が働いて、どうしても隠そうとするからだ。調査というものは、基本的に部外者が行わなければ意味がない。

熊本や宮崎県庁の裏金疑惑が調査されたが、なかなか実態が出てこなかった。いまだに隠れたものがあるようだ。役人になったことがないので判らないが、金を手放すと権力がなくなるような気がするのか?役人がどのように考えているのか解らない。

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