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2009年12月30日

インデペンデンス・デイ(1996)

ローランド・エメリッヒ監督

テレビで鑑賞。もう何回も観た気がする。

何が良かったのか解らないが、この作品には根強い人気がある。テレビでは繰り返し放映されているし、ビデオ屋でも誰か借りていることが多い。絶妙な設定のキレがあった。興行収入も凄かったようだ。

作戦が次々失敗し、非常に苦しい立場になることと、スターウォーズのような最後の逆転劇、大成功があった。それに途中の特撮が美しくできていた。その辺の要素も大事だったんだろう。

エメリッヒ監督の作品は特撮が素晴らしい。この作品では宇宙船から発射されるものによって都市の建物が次々と吹っ飛ばされるシーンが素晴らしかった。あれだけの爆発力があったら、地面に垂直に発射されえば本当は地殻からマントルにまで達して、火山活動のほうが激しくなるのではないかと思ったが、宇宙人の武器は地表に達したら、向きを変えて地面に水平な方向に物を吹っ飛ばす高度な仕組みのようだ。

宇宙人の顔も凄かった。プレデターを参考にしたのか、見るからに凶悪で、相互理解など絶対にできないような悪人づらだった。

大統領役は迫力が足りなかった。主役として考えてなかったのか?ウィル・スミスが非常にかっこよく、彼はスターダムにのし上がることになった。大統領がハリソン・フォードだったら最適だったと思うが、話が少々臭くなってしまったかも知れない。

当時はクリントン氏だったので、戦争がらみの活躍は難しいと判断されたのか?彼は徴兵拒否で有名だから、イメージ的に無理だ。やはり大統領は兵隊上がりのようなタフなイメージがないと本当の人気にはつながらないのだろう。

したがって、初の黒人大統領となったオバマ氏も、結局は命をかけてまで戦った勇士でない以上、ケネディほどのヒーローにはなれないかも知れない。アメリカ人は、基本的にヒーローを大統領にしたいのだと思う。

この作品は家族で観ることができる。恋人といっしょに観るのにも最高だ。あんまり繰り返し観て飽きた人以外は、結構満足できると思う。不適切なシーンは、ウィル・スミスが捕虜の宇宙人を蹴飛ばしながら連行するシーンくらいだ。あれは、やはり捕虜虐待に相当する。醜いから虐待してよいとは限らない。

でも、やっぱり内容はない。古いヒロイズム、臭い演技に満ちている。この作品で勇気を学ぶ子供がいるかも知れないが、何か勘違いに近いものがあると思う。でも、映画を売るための戦略としては、この作品の作り方はあくまで正しい。こうでなきゃ、盛り上がらない。

独立記念日に対する感情は我々日本人には理解できないが、根強いものがあるのだろう。我々の場合は終戦記念日に相当するのか?でも敗戦記念日だからか、お盆の喧騒のほうに埋没するためか、若い世代には全く興味のない記念日でしかない。

 

 

 

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