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2009年11月16日

1408号室(2007)

主演 ジョン・キューザック

主人公のルポライターは、怪奇現象が起こるというホテルを旅し、その体験記を書いている。でも、彼は超常現象など信じていない。彼にはトラウマがある。彼の娘は病気で幼くして亡くなり、そのために妻との関係も悪化し、現在は離婚調停中。父親とも良好な関係ではなかったようだ。さて、ニューヨークのとあるホテルに興味を持った彼は、支配人らの強硬な妨害にも屈せず、問題の部屋にチェックインする。そして、それは襲ってきた・・・

・・・よく解らない映画だった。恐怖映画はめったに観ないので、出来のほどもよく解らない。技術的には結構良くできていたように思ったが・・・

内容はない。家族への想いが多少は感じられたし、主人公のキャラクターも多少はリアルに感じられたが、本来が心打つ作品ではないし、後半部分で不必要に話が複雑になった感じがして、二級品の臭いがした。

役者は一流だった。でも主人公が絶望感に襲われ、打ちのめされるだけで終わるのか、戦いに打ち克つのか、夢だったのか、現実だったのか、結末をどのように解釈してよいのか、その辺がはっきりしない印象を受けた。原作がこうなっていたのか?

描き方を少し工夫すれば、もっと主人公の心の問題が解りやすくなったかも知れない。涙を流すホラー映画といった路線が狙えると思う。主人公が娘に寄せる愛情や憐憫の感情を、最初から観客に解らせるためには、冒頭部分を省略して主人公が夢で娘の死を嘆く場面を写せばよいと思う。

できれば子供と遊ぶうららかな原っぱ~公園などの明るいシーンからスタートし、ひどく悲しいシーンで一度観客が泣いてしまうくらいにしておくべきではなかったか?それから恐怖のシーン。参った主人公の前に娘が現れ、主人公は娘との再会=自分の死を望む、というストーリーではいけなかったのか?

主人公はタフで、生意気な感じがする役者が良かったかも知れない。超常現象など鼻にもかけず、金のためにただルポを書いているだけ、自分は簡単に部屋から出られる。そんな自信を体現できる役者が良かったかも知れない。

さて、この映画は誰に勧めたら良いだろうか?恋人といっしょに観るのは悪くないかも知れない。恐怖映画は、手を握り合って観るのには最高だ。子供には、あんまり見せたくない。

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