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2009年11月 6日

ベティ・サイズモア(2000)

- ドタバタに徹すべし -

メロドラマに登場する医師デヴィッドに夢中の女が主人公。ある日、彼女の夫が盗難車を売りさばこうとして犯罪組織によって殺されてしまった。そのショックで彼女はドラマと現実の区別がつかなくなり、ドラマの主人公に会いにハリウッドに出かける。いっぽう、問題の車を探す殺し屋達は、彼女の行方を追って、これまたハリウッドに向かう・・・

・・・登場人物は結構な大物スターぞろいだった。モーガン・フリーマンとクリス・ロックの殺し屋役は、それなりにいい味を出していたような気がするが、抜群に魅力的だったとは言えない。その他の、グレッグ・キニア、アーロン・エッカートも上手く演じていたとは思うが、魅力に関しては?のレベル。

主人公のゼルウィガーの演技も、自分にはよく解らなかった。評価は高かったようだが、演技くさい印象を受けてしまった。可愛くて同情したくなるような気の毒な状況を演出しないといけないと思うのだが、少し役柄とキャラクターがあってないような印象を受けた。人は良いが頭が悪そうな感じが出ていれば良かったが、少し違う印象を受けた。

この作品は子供には見せたくない。なぜか頭の皮をはぐシーンがあるからだ。必要だとは思えない。血を見せないで、無様でおかしい死に方を見せるべきだったと思う。恋人といっしょに観るのには悪くない。基本的にはラヴ・ストーリーであるし、コメディだし、ギャグもおかしいからだ。

もっとドタバタに徹したら良かったのではないか?

ドジな主人公が気の毒に思えないと観客は喜ばない。徹底的に不幸な状況を見せて、それでもテレビの世界でだけ幸せを感じている状況を、もう少ししつこく見せるべきだったのではないか?「なんてバカな女。でも可哀そう・・・」という感情を演出しないといけない。そのための音楽なども望まれた。

殺し屋のキャラクターも練り直して、人格的に破綻しているが腕だけは良いとするのが常道だ。哲学を持っていて、妙なこだわりの手順を踏まないと仕事を始めないが、いったん危険が迫ると怖ろしい腕で皆殺しにする、そのようなキャラクターが普通ではないか?

主人公と共に行動するキャラクターも、普通の人物ではもったいない。完全なジャンキーで、違う世界に行っているような女が望ましい。二人が完全に普通でない部分で理解しあうなんて、おかしいのでは?

ラストで、一人旅をする主人公だったが、絶対に新しい恋をイメージさせるべきだったと思う。ただ旅をして、新しい何かをつかむというのでは満足度が足りない。大いなる幸せを予感させて欲しかった。

 

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