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2009年10月 8日

コレリ大尉のマンドリン(2001)

- 微妙 -

ギリシヤ東部イオニヤ海に浮かぶケファロニア島に起こった恋と戦争の物語。島にイタリヤ軍が進駐してくるが、イタリヤ兵はドイツ軍とギリシヤとの間では、心情的にギリシヤ側に加担している。大尉のコレリは島の娘と恋仲になる。しかし、やがてドイツ軍が島を占領することになり、反乱を起こしたイタリヤ兵は捕らえられてしまう・・・

・・・ストーリーは素晴らしかった。悲劇を題材にして、美しい風景の中で恋と戦争と、生き方とが織りなす大恋愛小説はできた時点でヒットが約束されたような設定だ。実際に小説は大ヒットだったらしい。しかし映画は今ひとつだったようだ。

ニコラス・ケイジが恋を語るシーンで私はシラケてしまう。たぶん彼にも女性ファンも大勢いると思うから、私だけの印象に過ぎないのだろうが、どうもラブ・ストーリーに向く顔ではないと思える。

女のことしか話題にしないような、にやけた愛想を振りまくコメディアンタイプの役者が一番役柄に合うと思う。コメディアンが不幸な目に会うと結構盛り上がるはずだが・・・

ヒロインのペネロペ・クルスは美しいが、私の印象では彼女は都会風の女性で、島の根性娘のような素朴さは感じられない。ラテン系美女ということで選ばれたのかも知れないが、ギリシヤにも若くて美しい女優はたくさんいるはず。彼女でなくても良かったのでは?

クリスチャン・ベールの演じた男のキャラクター設定もよく判らなかった。花嫁にいたずらをするような、茶目っ気たっぷりで頭の回転のいい男であるかと思いきや、パルチザンの一員として熱血漢の単純な男とも思えるし、恋敵であっても武器の引渡しを依頼する時には沈着冷静に説得を試みる。役柄として中途半端な感じがした。

結局、全体の印象として個々の役者の演技や魅力がバラバラで、それぞれが結構良い演技をしても印象が深くならないような結果になった感がある。

家族で観れる映画ではある。残忍なシーンもあるが、猟奇的ではない。恋人と観れる映画になっていれば良かったのだが、微妙なところでオススメ映画にはなっていないと思う。

 

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