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2009年9月24日

グッドフェローズ(1990)

- リアルすぎ -

監督 マーティン・スコセッシ

マフィアの一員となるのを子供の頃から望んでいた男が主人公。20歳くらいで既に一端の構成員になり、泥棒、殺人、脅迫などの悪事に加担していく。気の短い同僚のトミー、非情な兄貴分のジミー、慎重なボスのポーリーらとともに、暗黒街でのしていく。大きなヤマがやってくる。空港の貨物を強奪し、数百万ドルを得る。しかし、口封じのために仲間が次々処分される。ついに同僚のトミーが殺され、兄貴分のジミーからは最後通牒を受ける。麻薬局からマークされた彼は決断を迫られる・・・

・・・実話らしい。現金強奪事件の関係者を次々殺されて証人を失った検察側が、主人公を麻薬取引で逮捕して追い込み、主犯のジミー・バークを挙げた事件を題材にしているらしい。この主人公は現在も存命中と書かれている。

飛行機の荷物を強奪するなんて信じ難い。航空会社も信頼に関わるから、さすがに真剣になるだろう。国家間の事件に相当しそうな場合は、普通なら手を出さないのではないか?もっと小さな犯罪に徹したほうが利口だと思う。

怖ろしい話で、実話なんで当たり前だがが迫力がありすぎた。ギャング映画を楽しめるのは、いかにもありそうなフィクションであるからだと思う。実話の場合は、ちょっと生々しすぎる。おまけに激しい乱暴や殺人のシーンがまた生々しいので、楽しめる範囲を超えていた。

味わいのようなものは感じられない。話はリアルであったが、家族の結びつきや愛情の面を強調していなかったので、ゴッドファーザーのような映画とは趣が違う。スコセッシ監督の作品は執拗な暴力が強調されることが多く、個人的にはセンスがいいようには思えない。

この作品を家族で観れるとは思えない。恋人といっしょに見ようと考えるのも、ちょっと理解できない。したがって興行的に失敗したはずだと思っていたら、意外にヒットしたらしい。やはり野獣のような連中が多いアメリカでは、これくらいの残虐さは普通なんだろうか? 題材が有名だったからか?

映画のBGMが気になった。ロックがよく使われていたが、かってないことではなかったか?古いイタリヤ音楽風の悲しいメロディが流れるのが普通のマフィア映画だが、この作品は新しいギャングを描いているので彼らの趣味に合わせたのかも知れない。私はミスマッチだと感じた。

主人公を演じたレイ・リオッタは大変な役者である。身の危険が迫ってあせった特に見せる表情や、絶望感を示す演技には迫真のものがあった。最近では「ビー・ムービー」になぜか出演していた。おそらく彼をCMに使った蜂蜜があるか、もしくは彼が出資した蜂蜜の会社があるのだろうか?ただのジョークだろうか?蜂蜜と悪役は合わないような気がするが・・・

ロバート・デ・ニーロも実に素晴らしい。若い頃だったら彼が主人公を演じたかったに違いない。80年代のまだ痩せていた時期には、彼には凄みがあった。屈折した感情はこの作品では見せていなかったが、本来はただの殺し屋を演じるよりも、主人公のように悩む姿が合っていたはずだ。近年の彼は太ってしまって、ちょっと可笑しい役が似合うようになってしまった。

ボスを演じた役者はあんまり有名ではないと思うが、「イルカの日」の記者役だった。用心深い古いマフィアの雰囲気がよく出ていた。本当のワルは捕まらないように慎重にやるもんだ。解説によればボスは天寿を全うしたらしい。さすがと言うべきか。

派手な生活をして危ない橋を渡る連中は、儲ける時も凄いが危なくなると簡単に消されてしまいやすい。憧れで入るものではないと、この作品では上手く解説してくれているようだ。ことに最近はヤクザ業界も渡世が大変らしい。近所の事務所は閉鎖されて売りに出ていた。さすがに暴力団事務所後に入居するのは敬遠したいが・・・

 

 

 

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