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2009年9月22日

プリティ・ウーマン(1990)

- 何が決め手だったのか? -

企業買収で巨額の収入を得るビジネスマンのリチャード・ギアと、ストリート・ガールのジュリア・ロバーツの物語。ある日、仕事のために立ち寄った街で道案内を頼んだことから、彼らは知り合う。ギアの気まぐれから、一週間生活を共にする契約を結んだ。上流階級の生活を体験し、洗練されていくジュリア・ロバーツには自覚が芽生え、人生をやり直す気持ちになるが・・・

・・・テレビで鑑賞。デジタル・リマスタリング版だった関係か、昔見たよりもジュリア・ロバーツの肌の張りが感じられるような気がした。最近の彼女は非常にふけた。そんなに昔の映画ではないのに、既にデジタル処理されているとは驚く。需要がある、人気があるということか。当時も大ヒットした映画だ。

この作品は数回観たはずだが、いつも結構楽しめる。何が良かったのだろうか?

ストーリーは少女マンガなどでは繰り返されているパターンで、斬新さは全くないものの悪い気分にはならない話。ただし女性ならそうだが、私の場合はさすがにシンデレラストーリーだけでは盛り上がらない。リチャード・ギアは人気があるが、私には馬面にしか見えない。女性には別の視覚認識パターンがあるので良く写るのかも知れないが・・・

爆笑コメディではない。クスクス笑えるシーンは少しあるが、大笑いはできない。感動の涙をボロボロ流すようなシーンはないが、女性の観客はウルウルするかも知れない。幸せな気持ちになれることは間違いないが、男の目から言えば、「また、シンデレラストーリーかよ」というバカにした気持ちが生まれる点は否めない。女性でも「いかん、いかん、また夢見てる。現実に戻らなきゃ」という感情も生じるのでは?

したがって、一歩間違えれば失敗作になりそうだ。いったい、何が良かったのか?

ラストシーンは、若い女性の夢心地の気分を盛り上げたいなら、せめてテラスか何かの見栄えのする場所が望ましいが、この作品では笑ってしまうほど情けない階段が舞台だった。でも、それがなぜか好印象につながっている。節度を持って、ある程度リアルに、ある程度おかしく設定したからか?

改めて感じたのは、ジュリア・ロバーツの笑顔や、彼女が洗練されていく姿が素晴らしいことだ。ニンマリと笑う表情は本当に魅力的。あの笑顔がないとヒロインとしては失格だ。たぶんオードリー・ヘップバーンなどをイメージしたのだろう。大きく口を開き、歯を見せる笑いは本来なら品がない感じもするが、彼女のような人がやれば魅力が出る。観客を味方につければ、後は陳腐なストーリーであっても許せるのだ。

彼女の歩き方は、特に最初のうちはガニ股だ。本当に洗練された女性は歩き方のトレーニングも受けているのか、バレリーナのような印象を受けるが、その辺が違う。笑顔にごまかされているような・・・

洗練されていく姿に、観客は喜びを感じることができた。自覚が芽生え成長することは、ややもすれば陳腐な印象を与えかねないのだが、大真面目に演じていても違和感がなかった。この辺は、ジュリア・ロバーツの個性、演技力のせいかもしれない。ヒロインが魅力的で共感を得ないと、かえって反感を買ってしまう。

脇役の中では、ホテルの支配人、ギアの顧問弁護士、ヒロインに無礼を働く女性店員、同居人の女などが役割をきっちりこなしていた。オーバーすぎて全体のバランスを壊したりしないように、整然と編集、演出された感じ。特に支配人は決め手に近い感じで、彼の表情がないと話の重みが失せてしまいかねなかった。決め手、その二だったかも。

構想の中で、主題曲とタイトルをどのように決めたのか?最初が曲か、もしくはタイトルか?あの古い曲を使ったことも雰囲気作りには大事だった。例えばタイトルを普通の「~ストーリー」などとしていたら、またイメージが違っていたかも知れない。懐かしい感じが大事だったようだ。

この作品は万人向けだと思う。家族でも観れるのでは?

 

 

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