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2009年9月12日

ミッドナイト・ラン(1988)

- 懐かしい -

主演 ロバート・デ・ニーロ

賞金稼ぎの主人公は、新たな依頼を受ける。ギャングの金を横領し、慈善事業に寄付したというふざけた会計士の身柄を確保する仕事だ。彼は同業者やギャング、FBIらの妨害に会いながらも任務をこなそうと努力するが、金はなくなり、ギャングに捕らわれ、ついに会計士を奪われてしまう。しかし、彼には逆転の秘策があった・・・

・・・懐かしい匂いがする作品。主演の二人の掛け合い漫才風のやり取りがおかしく、最後になんらかのハッピーエンドが約束されていることも観客には解っているのに、それが出てくると誰でも嬉しいのだ。

ギャングが襲ってくるシチュエーションが話を引き締める効果を持つことも、あらためて認識できた。似たような逃避行の作品である「お熱いのがお好き」でも、ギャングは本物のジョージ・ラフトで本当に怖かったことが効果的だった。単にのんびり旅していても、観客が同情することはできようもない。逃げることが惹きつける効果を生むようだ。

原案、脚本が良かった。教科書にしたいくらいの出来だった。勝者と敗者が逆転を繰り返す展開、ギャング団がひどい目に会うことによる痛快感、血まみれのシーンがないこと、別れた家族とのやり取り、しかも自分が警察を辞めることになった原因と現在との絡みなど、奥が深い設定の妙があった。

しかし、こんな作品は今は少ない。あまりにも昔の名画の手法に忠実だからか?古いことで観客にしらけられてしまう可能性が高く、大ヒットが狙いにくいからか?多少の演出の色づけをして大スターが演じれば、今でもヒットすると思うのだが・・・

チャールズ・グローディンのキャラクターがおかしいが、難しい役どころだと思う。本来なら小柄で弱々しいが変に頑固なところがある役者が演じるべきだと思う。主役を喰ってしまうくらいの魅力を出せば、面白みが増すはず。

いかに存在感を出すかだが、この作品では「なぜ彼が命を賭けてまで横領したのか?」が曖昧だった。家族を犠牲にする覚悟まであったようには見えなかった。

FBIに激しい脅迫をされて、恐れおののきながら裏切ったなどの設定も良かったかも知れない。演じるのはリック・モラニスが良かったか?

古い作風なので、家族で観ることができる。恋人と観てもいいと思える。激しいアクションやCGがなくても、それなりに楽しめるのでは?斬新さがないので、新し物好きな人には退屈な印象を与えるかも知れない。クラシック映画ファンなら、懐かしい雰囲気に酔える。

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