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2009年7月28日

慰めの報酬(2008)

監督 マーク・フォースター 

主演 ダニエル・クレイグ 

前作で妻を亡くしたボンド君は復讐に燃え、敵の重要人物を捕らえるが、MI6内部の内通者によって彼を消されてしまう。謎の犯罪組織の手がかりを探って、ボンドはイタリヤ、ボリビアなど各地を探る。途中、美しいボンドガールとのラブ・アフェアも忘れない。しかし、敵もさるもの。ボートや車で激しい追激戦をやらかし、ボンドは片っ端から殺しまくって、MI6内部とも対立し、CIAからも狙われる。しかし、ついに敵の組織の一部の狙いを発見する・・・

・・・007に求められる要素はたくさんある。アクションをたくさん盛り込むこと。ボンドの感情、悲しみを表現すること。ボンドの危機と、そこからの脱出で爽快感を出すこと。美女が最低でも二人は登場し、色気を出すこと。個性的な悪役が魅力を持つこと。世界各地に出没して、そこのイベントにも絡むこと。

この難しいテーマをこなしている。傑作と言っていいほど。特に短い中に上記の要素を盛り込んだうえで映画を切り詰める整理整頓の能力は大変なものだった。アクションも素晴らしい。ジェイソン・ボーンシリーズと同じプロダクションがやっているのかも知れない。ギアチェンジを写しながらのカーチェイスは凄い迫力だった。

最近の映画のアクションシーンは目まぐるしすぎて、誰が誰だか解らない。一瞬混同しながら見ることも多いくらいである。これ以上早くなったら、トランスフォーマーの画像を混ぜてごまかしても客は気がつかなくなるかも知れない。

ショーン・コネリーのアクションなどは学芸会のレベルだった。しかし、彼の声や表情、雰囲気は、タフで女たらしの敏腕諜報部員というキャラクターにぴったりで魅力的だった。ダニエル・クレイグが大勢の人の中にいても気がつかないかもしれないが、ショーン・コネリーがいたら、きっと目がとまると思う。次のシーンでは美しい女性がボンドとラブシーンとあいなっても不思議ではないような、そんな雰囲気があった。でも、そんな路線では無理なんだろう。

原題の中のsolaceは文語だと思うが、comfortに近い意味らしい。そのまま邦題にしたのは理解できない。クウォンタムへの復讐?などのスターウォーズふうのタイトルではいかがか?

ダニエル・クレイグはカッコ良かった。思うのだが、多少年をとっても彼がもつ間は彼の主演を続けたほうがいい。めまぐるしく主人公が変わると、慣れない観客が出てくる。ボンドシリーズには固定客がいるから、慣れさせるのも大事だと思う。

ボンドガールのオルガ・キュリレンコは日本人にも解りやすい表情で好感を持ったが、お色気たっぷりだったとは言い難い。せめて水着シーンくらいのサービスはあってもバチは当たらないのでは?スケベどもにもサービスを心がけるべきだ。

ゴールドフィンガーでの金箔まみれと同じようにオイルまみれで殺された女性のほうが愛嬌のある顔だったが、今回はオイルとは関係なかったので、ただのオマージュ的なシーンになってしまった。また、水資源を奪われるインディオの悲惨さも表現が簡単すぎたかもしれない。

この作品は家族で見れると思う。殴り合い、殺し合いのシーンが多すぎるのは気になるが、残虐というよりスマートな殺し方だった。ちょっとベッドシーンもあったが、おまけのような簡単なものだった。ボンドシリーズは、そのへんが洒落ている。どぎついのは似合わない。

 

 

 

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