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2009年6月22日

コニー&カーラ(2004)

- 二番煎じでも結構  -

コニーとカーラは幼少時代からの親友。ステージで歌って踊るショーをやっていたが、人気はさっぱり。ある日、彼女らは殺人事件を目撃してしまい、犯人のギャングから追われる破目になる。逃げ込んだ先はオカマバー。女装した男を演じる女性歌手となる。意外にも人気が出てしまった彼女らは、調子に乗って・・・

・・・こんな作品があったことは知らなかった。「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」の脚本家、兼主演のアルバトロスのような名前の女優が、またしても鋭いアイディアでおかしい作品を作っていた。

この作品は、子供に見せたものか?解らないが、たぶんおかしさは解るのではないか?万が一、子供がそちらの気があった場合には何かの問題が発生するかも知れないが、そんな場合は遅かれ早かれ自分の性癖に気がつくものだと思うので、別に構わないのでは?

恋人といっしょに観る作品としては非常に良い。大傑作でないところがいい。軽い気持ちで、スナック菓子でも食べながら見れる。観終わった後の印象もいい。手を取って盛り上がることも可能だ。

ドラッグ・クィーンという言葉の語源を知らなかったが、映画の中で説明していた。

アイディアはオリジナルではない。「お熱いのがお好き」に似ている。そこの主演のふたりを女性にしただけだ。楽団がショーガールになっていたこと、オカマバーで働くことなどがわずかに違っていただけである。でも、オリジナルじゃなくても全然構わない。おかしければ我々としては文句はない。ちょっとひねってもらっただけだったが、この作品はおかしかった。

麻薬の粉が飛び散るシーンもおかしかったが、これも何かで観たような気がする。ついでにラリッてしまうギャグだったような気がするが、今回は二人に特別な症状は出なかったようだ。せっかくだから、「ヘックション!」とくしゃみでもしてほしかった。

残念ながら、主演の歌や踊りには魅力がなかった。驚くほどの魅力があれば傑作になったかもしれないのに・・・さらにひねって、オカマが主役を演じたら最高の作品になったかもしれない。つまり、女装したオカマを演じる女性を演じるオカマの演技・・・もう解らなくなってきそうだ。

熊本市にはオカマバーがいくつかあって、よく行っていた。今はお金がないし、体を壊すと代わりの医者がいないので飲みに行く気にもなれない。はたして今も残っているのか解らないが、ある店のフィリピンから来ていたオカマ達は美しかった。いっしょに行ってる同僚の看護婦なんかより、ずっと美しいのだ。

なんでまた日本の、それも熊本のような小都市に彼らが来たのか知らないが、踊りの上手さを見る限り本格的にダンスを習っていそうな感じだったので、やはり金を儲けるために学校などにも行って、ちゃんと覚悟を決めてトレーニングして来たんだろう。

別な店には日本人のオカマもいたが、ダンスは苦手のようだった。その代わり、話は非常に面白い。オカマはセンスがいい面も持っているようで、笑い取ることが上手い。存在自体がギャグ的だし、世間をひねて見ている面があるので、ジョークも鋭いのだ。

チークタイムがあって、私は女性とダンスを踊るとはずかしながら確実に勃起するので、失礼にならないように腰をひきながらへっぴり腰で踊る破目になる。でも、オカマと踊る時は、たとえ美形であっても反応がない。これには驚き、我ながら我が能力(能力と言うのか?)に感心した。股間が鋭敏なセンサーになる?

そんな話はどうでもいい。とにかく、ある程度の歌と踊りの素晴らしさ、色気がないとおかしさが半減する。いかにもオカマ風の、女性より色っぽい踊りがあれば、きっと素晴らしい作品になったことだろう。そのためには、アルバトロス女史には退場していただいて、本物のオカマを連れてくるくらいの覚悟が欲しかった。

デビー・レイノルズが人気だったのには驚いた。何となく解る気はするが、オカマはみな歌やダンスが好きというわけではないと思うのだが・・・でも、彼らは芸術的なセンスがある人が多いので、ついつい歌と踊り、美しさに敏感になるのかもしれない。それなら、ミュージカルスターに憧れるのも解る。

 

 

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