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2009年6月16日

ターミネーター2(1991)

- 最悪にして素晴らしい出来 -

監督ジェームズ・キャメロン

前回のシリーズ第一作でターミネーターを始末したサラ・コナーは狂人として現在は精神病院に入院させられ、子供のジョン・コナーは彼女の兄弟夫婦に預けられている。そこに新しいターミネーターが現れる。今度は形状記憶合金製で、自在に姿を変えて襲う。彼に対抗するのは、未来から送られてきた旧式のターミネーター。二体の激しい戦いが展開する・・・

・・・ターミネーター2の新しい敵にはインパクトがあった。ニュルーンと姿を変えてくるシーンは、いまだ記憶に残っている。あの液体のような動きの表現は、「アビス」の時に知ったもので、どこかのCG技術者が開発したものだろうが、大したもんだった。

T2

液体の敵のアイディアとしては以前からあった。漫画の世界では昔から何度か敵が襲ってくる場合の能力として、形状記憶合金が使われていた。でも映像で表現するとなると、やはりこの作品のような技術がないと鑑賞には耐えられない。

敵のやられ方としては、自分としては液体窒素で固めるしかないと思っていた。最後に溶鉱炉でやられるのには、ちょっと無理がなかったろうか?溶鉱炉で溶けるくらいなら、途中何度か火に包まれた時に平然と出てくるのはおかしい。

もし本当に液体金属で機械を作ったなら、中心の骨格や中枢部分の構造も液体というわけにはいかないはずだ。液体が集まって再び形が出来上がるシーンがあったが、あれでは最後の溶鉱炉のシーンとの整合性がなくなる。

あんまり荒唐無稽にしないで、顔や手足が自由に形を変えるくらいに留めておいたほうが良かったのかも知れない。ちょうどT3のような感じか。それでも充分だったと思う。

ストーリー展開はシリーズ一作目とほとんど同じか。やっつけたと思っていたら敵が生き返る。逃げたと思ったら、敵の能力で居場所をつきとめられる。途中はハラハラさせるカーチェイス。そして最後に対決して、味方が致命的なダメージを受けてしまうが、逆転勝利が待っている。

カーチェイスの迫力は、シリーズのいずれも凄い。しっかりしたスタントの技術が感じられる。ハリウッド製以外の映画では、ちょっとまね出来ないレベルだ。

この作品は幼稚なんだが、結構残虐なシーンも多いので子供にはオススメとは言えないかも。でも子供側は絶対に見たいと思うだろう。インパクトのある宣伝部分を見たら、見ないでは済まされない。残虐さを子供の脳にインプットしてしまっているかも知れないが、受けるという点では子供向き。

恋人と見る分にも悪くないと思う。今でも鑑賞に耐えられる映像技術だ。恋には良い影響があるとは思えないが、ワクワクするという点では恋人向き。

教育、情緒、恋愛感情などの精神面への影響に関しては最悪かもしれない。でも、出来は素晴らしかった。おかげでシリーズがいまだに続いているのだ。

 

 

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