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2009年6月 8日

ターミネーター(1985)

監督ジェームズ・キャメロン、主演シュワルツェネッガー

現在、ターミネーターシリーズはテレビ映画とシリーズ4が売り出し中らしい。さかんに宣伝している。その関係で、久しぶりにビデオ鑑賞。

・・・レストランでウエイトレスをやっているサラ・コナーは、自分と同じ名前の人が次々と殺されていたことを知る。次は自分か?そして怖ろしい風体の男が自分を尾行している。逃げようとした彼女の前に、本物の殺人者が迫ってきた。尾行者は、彼女を守るために来た男だったのだ。サラは彼の口から、驚愕の事実を聞くことになる・・・

この映画は学生時代に友人から紹介されて観た。シュワルツネッガーは「コナン・ザ・グレート」のイメージが強く、きっとこの作品も2級品の駄作とばかり思っていたら、素晴らしい出来栄えだった。二級品と言えば確かにそうなんだが、完成度の高い二級品だった。

この作品は、あんまり演技が必要ない作品だったからシュワちゃんもやれたんだと思っていたら、その後はどんどん多彩な作品に登場して大スターになってしまった。全くもって意外な展開の、そのきっかけになった作品である。

アイディアは珍しいものではない。当時でも繰り返しマンガなどで扱われた設定だった。でも、他よりも何かが魅力的だったために、圧倒的にヒットすることができたようだ。

いちばん良かったのは何だろう?倒したと思った敵のマシーンが2度、3度と主人公を追ってくる仕掛けではないか?炎の中からマシーンが立ち上がるシーンにはしびれた。

キャラクター設定も素晴らしかった。サングラスをかけてバイクにまたがって疾走する姿、無表情で冷酷、笑いの要素が全くないクールさがかっこいい。日本のアニメ、香港映画のキャラクター、テレビゲームの雰囲気だ。人の声をコピーして会話するなんて、アニメではよくあるが、実写で上手く表現されていた。

アクションは激しいものの、乱暴な作りの撮影のように思える。でも、その妖しさが、この作品の雰囲気にはばっちりはまっていた。最近のCGのように鮮明な画像では違和感があったかもしれない。二級品のくさい演技が、この作品の場合はマシーンらしい非人間的演技となり、しかも気取ったカッコづけにつながっている。

映画の成功のためには雰囲気が大事だ。名優による自然な演技だったら、テーマにそぐわない名演になってしまう。その辺を監督達が認識していたかどうかは知らないが、結果は抜群に良かった。おかげで、いまだにシリーズを見れるのである。

同姓同名のためにやられるサラ・コナー役のおばさんも印象に残っている。東欧系らしき女性の表情がリアルだった。あんな端役でも、結構作品の出来にかかってくる。

原案はキャメロン監督らしい。その意向が反映されたために出来が良かったのか、他の誰かのアドバイスが良かったのか知らないが、妖しい二級品の雰囲気がカッコのよさにつながって、本当に出来がいい。マシーンの姿になってからの動きに関しては、シリーズ後年の作品に比べると技術的に劣るものの、画面の解像度が低いこともあって、あんまり気にならなかった。

同じ年に、監督はランボーを撮っていたようだ。5年後の「アビス」も素晴らしかったが、この頃の監督はノッていたようだ。

 

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