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2009年6月12日

アニー( 1982  )

- 健全 -

アニーは民間の孤児院に入所している女の子。ある日、富豪の使いが訪ねてくる。孤児の一人を富豪の家に招待しようというのだ。富豪や彼の秘書達と仲良くなったアニーだったが、彼女の出生には秘密があった。それを悪用しようとする人物達が現れ、彼女の身にも危険が迫る・・・

有名な舞台の映画化作品。なぜか監督はジョン・ヒューストン。これが理解できない。彼はミュージカル専門ではないはず。おそらく振り付けなどは専門の振付師にまかせればいい、ドラマの部分だけの管理を期待されて契約したのか?確かに、他の映画と違って踊りの素晴らしさで売る作品ではない。楽しい歌、愉快なキャラクター、物語の盛り上がりを楽しむ作品である。彼で正解だったかも。

この作品は公開当時は相当な評判だったように記憶しているが、主に子供の教育がらみの紹介が多かったのか、健全さが鼻につく面も感じた。舞台では愛くるしい子役のオーディションがあって、アントニオ猪木の娘さんも選ばれたと記憶する。

私にはピンと来ない作品。最初にアニーを気に入る秘書が、なぜ彼女を気に入るのかがはっきり分からなかった。何かのエピソードが非常に効果的に重なれば、園長が他の子供を推薦しててもアニーに固執することが理解できるが、単に折檻部屋から顔を出したくらいで気に入るなんて不自然だ。

そこはセリフではなく、歌か踊りで表現すべきだ。調子につられて、ついついアニーを選んでしまうほうが自然であろう。舞台版では、このへんはどうなっていたのだろうか?

Ani

もっとも重要なキャラクターは、憎めない悪役のキャロル・バーネット(上)だと思う。孤児達を預かるのは良いが、結構虐待監禁しているし、小金を溜め込んでいるキャラクター。オリバー・ツイストのスリの親玉に共通するが、完全に嫌われる悪役では話が固くなっていけないのだ。わざわざ魅力を出すために酒をこっそり飲んでいるわけである。

ティム・カリーも、変態宇宙人役を演じた「ロッキー・ホラー・ショー」とは随分と違った役柄で出演していた。

舞台では1977年に初演されているから、比較的新しい。何度も繰り返し舞台化されて、いろんな国でロングランされているらしいのは、親子で見るには良いという特徴があるからだと思う。テーマが健全である。とにかく希望を持てということだ。スラムで育った子供達は、この作品をどんな目で見るのだろうか?

家族でみるには良い映画。恋人と見てはいけないのでは?もしかすると、相手によってはまずいと思う。

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