映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ゲット・スマート(2008) | トップページ | セブン(1995) »

2009年4月 2日

テネイシャスD 運命のピックをさがせ!(2006)

- 過激なギャグに注意 -

かって悪魔の歯から作られたギターピックがあった。それを使うと、たちまちスーパースターになれるという。

ジャック・ブラックは幼少の頃からロックにいかれた少年であった。彼は訪れたハリウッドで盟友となるカイル・ガスに出会う。最初はだまされていたブラックだったが、二人には友情が芽生える。

二人は家賃を稼ぐためにバンドコンテストに出場することにするが、そのために名曲を作りたい。何か良い方法がないか考えた二人は、ついに魔法のピックの秘密を知る。それはロックの博物館に飾られているらしい。

盗むつもりの二人は、博物館に忍び込むが、センサーが仕掛けられていて近づけない。しかし、ジャックには鍛えた特技があった・・・・

・・・ジャック・ブラック カイル・ガス ティム・ロビンスなどが出演。ストーリーは良く考えてはあったが、取ってつけたような話だった。

なんちゅうくだらなさ、なんちゅう下品な作品だろうか。しかし、この作品の中では独特の感性、懐かしい無茶苦茶なセンスが垣間見れた。

映画は冒頭から凄い。中世の宗教画みたいなアニメが登場して、この怪しい映画の雰囲気をいっきに亢めている。古代の伝説を現代に持ってくる話は多いのだが、この作品のノリは懐かしい、何か以前このような作品を観たような気がする。何だったか忘れてしまったが・・・。

ビートルズのイエローサブマリンに影響されてか、ロックが全盛の時代には色んなアニメチックなストーリーが放映されていた。色付けは様々で、SF宇宙旅行だったり、タイムトラベルだったりしたが、悪魔が出てくる話も確かにあった。ユーモアを感じさせるには非常に有効な方法で、この映画の製作者達も、効果を充分に解っていたようだ。

ふたりのデブ体型が面白い。歌詞も激しく、あまりの激しさで笑わずにはおれないが、普通なら気分を害してしまう系統の内容。したがって、この作品は家族や恋人といっしょに観る時には相当な注意が必要。普通なら、あえて見せるべきではない。

考え方が近く、常に冗談ばっかり言うような人間が相手なら大丈夫だろうが、普段は仲良しでゲラゲラ笑っているが、時に意外なほど急に真面目になるタイプの人間には注意が必要だ。見せたことを後悔することになる可能性もある。

私は年中状冗談を言っているバカな人間なので、後悔をすることが多い。もういいかげんに考え直さないといけない。

以前にも書いたが、仲が良くて有名な夫婦がいた。ある時、「家内を見ませんでしたか?」と聞かれた私が冷やかす意味で、「さあ、お二人はいつもいっしょだから、たまには若いツバメと旅行でもしたくなったんですかねえ?ハハ。」と言ったら、全然笑わない。はて?おかしいなと思ったら、実は私が知らないうちに離婚していたことがあった。よりによって・・・

何も異常がないのに、繰り返し深刻な顔で病院に来る子がいた。「大きな病気は考えられませんし、安静にして症状が悪化しないか様子を見てください。」みたいなことを言うのだが、毎日病院にやって来て、同じ質問を繰り返す。「心配ないですか?」

「そりゃあ絶対に安心ですとは言えませんが、重症の病気は考えにくいので・・・」と説明するのだが、聞いてはいない。「絶対安心です。」という言葉を言って欲しいのだろう。でも、そんなことを言うと勘違いしそうな人である。

とうとう私は言ってしまった。「そんなに病院に来る必要はありません。今は観察すべき状態です。まさか病院が好きじゃないでしょう?」

すると激しく怒り出した。「病院が好きなわけないでしょう!」それは当然だ。だが、考えて欲しい。話の中心がずれている。来る必要はないというのが中心なのだ。

いつも母親に付き添われて病院に来ていることと、深刻そうな顔で明らかに考えすぎている、説明しても理解しない独特なタイプ、繰り返し説明しても意味が解らないので説明は無視する。病状を尋ねてもピント外れの答をして、質問に答えきれない。そのようなタイプの患者さんは多い。理解の仕方が違うのだ。

おそらく親子の関係に何かの依存性(親離れ子離れしていない)があり、極端に言えばうつ病などで一種、思考が有効にまとまらない状態なんだろう。「絶対に大丈夫です。」と言ってくれないかぎり、不安感が治まることはないのだ。

ただ、相手の立場に立つなら冗談を言ってはならなかった。「病院に来る必要がない」というのは私の良心から出た言葉だが、相手はそこを無視して、冗談の内容ばかりに腹を立てるに違いない。相手を見ていなかった。

何の話だっけ?

とにかく、この映画は冗談が通じる人間にしか見せられない。

 

« ゲット・スマート(2008) | トップページ | セブン(1995) »