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2009年4月 1日

ゲット・スマート(2008)

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- 本格派アクション -

長年の夢である昇格試験を受けたスティーブ・カレルだったが、昇進はお預けとなる。ところが司令部が何者かによって爆破され、しかもエージェントの大半の面が割れてしまい、やむなくカレルが新しいエージェントに選ばれる。

しかし、局内では彼のトンチキな行動に反感も強い。彼は、それにもめげず敵の「カオス」に戦いを挑む。敵の狙いが大統領の暗殺であることを知った彼は敵のアジトに潜入し、見事工場を爆破することに成功する。ところが、爆破したのはただのパン工場だったことが判明。裏切りを疑われた彼は、拘束されてしまう・・・

・・・ドジでトンマなスパイが活躍する、なかなか面白い作品だった。家族で楽しめる程度の大人しいギャグに終始し、「オースティン・パワーズ」のような下品さはない。でも、恋人といっしょに見ても、しらけることはないと思う。大傑作ではないと思うが、ほぼ全員が楽しめるはず。

爆笑を期待して見た関係で、あれ?という肩すかしのような感覚を覚えたが、作品自体のデキは決して悪くない。役者も適役がそろっていたと思う。

スマートのキャラクターは、昔のテレビシリーズによるらしい。オトボケで、ギャグ満載の番組だったらしいが、見たことはない。今回の作品より前にも映画化されているらしい。

スティーブ・カレルは凄いキャラクターの持ち主で、「ブルース・オールマイティ」で主人公のジム・キャリーのライバルを演じていたが、顔芸が凄かった。大真面目な顔でトンマな行動をとる様が非常におかしい。この作品でも、自分が笑うシーンはほとんどなかったようだが、周囲の登場人物を大いに呆れさせていた。役割を充分に果たしていたと思う。

ギャグのセンスが少し違うような印象は受けた。

設定が古典的なスパイモノで、せっかくアン・ハサウェイのような女性が出ているのだから、笑えるセクシーなシーンをどんどん出したら良かったのではないか?セクシーで強く、したたかな女性エージェントと、トンマでドジな主人公の取り合わせはおかしい。密室に隠れて、「触んないで!」などと引っ叩かれるシーンなどを繰り返すべきだった。

例えば、拘束された牢からの脱出方法などは、せっかくの見せ場なので、小ざかしく工夫しながら肝心なところで失敗して笑わせる、もしくはカレルの脱出の手口によって、司令部に甚大な被害を出してしまうなど、本人の意図と全く違った展開が面白いと思う。

彼を半分は優秀なエージェントとして描くと、おかしさを半減させる。

ギャグに隠れてしまいそうだが、この作品のアクションは凄い。カーチェイスでは車から乗り出して乱闘をするシーンがあったが、結構激しく動いていてギャグの域を超えている。一級のスパイ映画よりも凄いくらいだ。

飛行機から車に飛び乗るシーンも最高だった。こんな映画でやりすぎではないかと思えるほどの迫力で、もしかすると凄すぎて映画の路線をボケさせてしまったのではないか?もっと爆笑ものの、くだらないアクションに徹したほうが良くはなかったか?と、要らぬ心配をしたほどであった。

スマートは訓練を受けている設定で、実際の格闘でも結構強かったが、これも逆効果のような気がした。インチキに近いやり方だけで敵を倒したほうが笑えると思う。映画の路線としては、大爆笑を狙うべきかと私は思うのだが、バージョンが違ったようだ。

ストーリーはよく練ってあった。彼がエージェントになること、敵の狙いを暴くこと、味方の凄腕エージェントとのナンセンスなやり取り、そして彼が疑いを持たれる経緯などは、無理にこじつけたところはなく、ギャグ映画によくあるような手抜きはなかった。

DVDには便利な機能がついていて、別のバージョンを見ることができるらしい。今度見てみようっと。

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