映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« レッドクリフ前編(2008) | トップページ | セックス・アンド・ザ・シティ(2008) »

2009年4月16日

コヨーテ・アグリー(2000)

- またブラッカイマー -

主人公はソングライター。歌も上手いのだが、人前で歌うのは苦手。自分の曲を売り込むために、レストランのバイトを辞めて勝負すべく、ニューヨークに行く。

しかし、現実は甘くない。まずもって、曲を聴いてもらえない。失意の主人公は生活のためにバーテンダーに応募する。ところが、このバーは普通じゃなかった。店員がテーブルの上でダンスを踊り、ジュリアナみたいなノリノリの店。大人しく酒を注いでいたらクビになりそう。主人公は面くらいながらも、勤めることになる。

恋人もできる。でも、ちょうどそんな時、店で殴りあいが発生。運悪く警官たちが店を監視している。このままでは営業停止。さあ、どうする?・・・・

・・・ジェリー・ブラッカイマーが手がけた作品。本人もインタビューで言っていたが、この作品はフラッシュダンスに近い雰囲気がある。主役は田舎から出てきた若い女。特技がある。最初は思い通りにならない。仲間や恋人を得る。苦心の末に何かのチャンスをつかむ。そして大成功というパターン。違うのはダンスか歌か、黒人か白人か。

アメリカはチャンスをつかんで成功する話が基本的に大好きな国だ。どこもそうだが、特にその傾向が強い気がする。実際にチャンスが多かったこともあるだろう。

この作品はフラッシュダンスほどのヒットにはならなかったと思う。アメリカではどうだったか知らないが、フラッシュダンスよりも踊りが下品で、専門のダンサーが踊っていたわけではないことが関係しているかも知れない。ダンスしていたのはモデルや女優たちで、かなりの特訓をしたらしいが、驚異的なレベルとはいいがたい。

歌も良い曲で、歌い手も上手かったが、感動させるほどではなかった。この辺は歌を扱う作品では重要だ。涙を誘うほど美しい音樂か、勝手に寒客が浮かれるくらいの楽しい曲でないと、作品の質を下げてしまうのだ。音樂は強力な要素だ。フラッシュダンスで歌を歌っていたアイリーン・キャラまでの魅力はなかったと私は思う。

曲はラップ調が少し入っている時代。途中で黒人のダンサーが少しだけ踊りを見せているが、バーの中では白人が中心。あまり腰をグネグネしてはいない。個人的には、この時代のダンスが好きだ。「ストンプ」なんかになると、真似しただけでギックリ腰を起こしそうだし、品が良いとは言えないからだ。

メイキング映像を見ていたら、監督も相当なオタクか、振り付けにも力を入れていた。黒人のダンサーが女の子達に振り付け指導もやっている。ぜひダンサーを連れてくるべきだった。キャスティングに問題があったのではないか?

いったんケチがつくと、アラが見えてくる。親子の会話は、父親がすぐ甘い物を食べたがることを気にする娘と、こっそり食べる父親のやり取りが面白く、二人の関係が理解できる良いシーンだなあと思っていたが、なんだかわざとらしく思えてくる。いかにも効果を狙っているようで・・・

« レッドクリフ前編(2008) | トップページ | セックス・アンド・ザ・シティ(2008) »