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2009年3月 2日

ウォーゲーム(1983)

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生意気な高校生の主人公(若い頃のマシューブロデリック)は、学業は落第のはずだが、成績表ではAランク。そのわけは、彼が得意のコンピューター技術で学校の成績表を書きかえていたのだ。

主人公は偶然国防省のコンピューター、ジョシュアと交信し、ゲームを開始する。ところが、彼らがやっていたゲームが現実の戦争として誤認され、ミサイル発射の準備が始まってしまう。

・・・イーグル・アイで思い出して、久しぶりにDVDを借りて見直してみた。CGなどの技術が発達していない時代の作品なんだが、今見てもそれほど退屈しなかった。演出、演技が良かったからだろう。よく出来た映画だった。

派手なカーチェイスなどはない。軍の関係者に逮捕される時にも、あっさり連れて行かれるだけである。そんなシーンでハラハラさせるような作り方をしていない。ハラハラは、もっぱらコンピューター相手に世界戦争が起こるかどうかというのやり取りに限定されている。

そんなんじゃ迫力が出るはずがないと今なら思うんだが、この時代は結構ハラハラできた。その記憶のせいか、今も結構楽しめた。果たして、今の子供はハラハラするだろうか?

たぶん楽しみながらの怖さ、形だけの怖さで、リアルでない作風を感じながらのハラハラ感は、今の子供でも同じように感じてくれる気がする。主役の表情や、脇役の魅力、展開のスピードなどの手際が職人芸のように上手いので、別にカーチェイスで車が次々壊れなくても、それなりに楽しめるのだ。暴力沙汰も必須ではないわけだ。

子供向けの映画だとは思う。テーマも陳腐と言えばそうだ。誰でも考えそうなことだ。ラストでコンピューターが学習するシーンがあるが、単純明快ではあるものの恐怖には欠ける。今ならきっとむごたらしい殺人か、建物ごとの破壊を伴う場面になるだろう。

この映画の主役はマシュー・ブロデリックだったのだ。気がつかなかった!表情がなまいきそうで、本当に役柄にピッタリ。将軍役の太っちょも、いかにもという感じがした。主人公の彼女役は美人とは言えないかも知れないが適当にかわいらしく、いかにもガールフレンドにしたくなるような性格美人的な娘で、本当にいかにも役にはまっている。

冒頭でミサイル発射のボタンを押そうか悩む隊員は、最近は政府関係者として頻繁に出演しているジョン・スペンサー(写真)の、やや若かりし頃だった。彼は常に国家のために働く男を演じ続けたわけである。

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バデム監督は同じ年に「ブルー・サンダー」を発表している。両作品とも社会性を持つ怖い物語を、娯楽性を保ったまま見事に描いてある。この頃が、監督のピークだったのか、最近は大ヒットした作品がないようだ。どうなってるのか?

この作品は家族で観れる。大作ではないし、感動モノでもないのだが、全体のバランスがいい佳作だと思う。恋人と観る場合は、ちょっとチャチねと感じる人もいるかも知れないので、あまり腰を入れて見ないでねと断ったほうがいいかも。

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