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2009年2月 6日

フローズン・タイム(2006)

Furozunn

- ファンタジーと言うべきか -

美術学校に通う主人公の青年は、ある日のこと恋人にふられる。そのショックで彼は不眠症になるが、やがて時間の感覚がおかしくなる。ついには自分だけ動いて、他の人間は止まった感覚に達する。彼の周りは全てフローズン状態である。

彼はさっそくこれを利用してデッサンを開始する。女性のセミヌードをデッサンして、後はちゃんと服を元に戻しておくのである。普通できないことをしているので、傑作が次々と生まれる。アルバイト先の同僚の女性もデッサンするうち、彼女を好きになる。

彼女はスペイン語を学んで旅行会社に勤めるのが夢である。何度かデートを重ねることに成功するが、あるパーティーで彼をふった元カノといっしょの姿を見られてしまい、そのまま別れてしまう。

傷心の彼には展覧会のチャンスが舞い込んでくるが、これはイタズラ好きの同僚が仕組んだガセのチャンスであった。「なんだ、そうだったのか・・・」落胆する主人公。でも話はそこで終わらなかった。

・・・この映画で最も魅力的だったのは何か知っているか?

実は、それは映画のワンシーンではない。この映画の宣伝のためにカットされたご覧の写真である。あの彼女の表情、スタイルが実に魅力的だったのだ。無表情で下着姿のモデルか女優の卵らしい女性、あれこそめったにない素晴らしいデキだった。だから映画の宣伝でも、あれが使われていたろう?

さらに登場してくるヌード達は全て非常に美しかった。もちろんオーディションで特に美しいモデルを集めたんだろうが、この作品はポルノ映画としても充分通るくらいに出来上がっていた。

ヒロインの女性は、私の感覚では美しくなかった。本当は凄い美人なんだろうが、あまりに色素が薄すぎて、眉毛が見えないので表情が解らないのだ。大げさな表情をしないと理解できないから、話の内容から想像するに不幸なんだろうな、くらいにしか読めない。

主人公はハリーポッターの先輩役をやっていた男だ。特別カッコよいとは思えなかった。きっと今後もスターにはならないタイプではないか?でも、こんな映画ではカッコいい男は似合わない。

監督は新人らしいが、カメラワークなどは非常にオーソドックスな感じを受けた。視点の高さ、色彩、俳優の配置に至るまで、極めて常識的で理にかなった撮影の仕方をしているように思う。あちらには国立のちゃんとした映画学校があるらしいから、そこで学んだのではないか?

話には特別な工夫があったわけではない。いたって真面目な、普通の、といっても病的な男なんだが、不眠症から不思議な能力を身につけた男が体験する夢のような話であった。少々エッチだが、ヒワイな感じに演じていなかった関係で、やはりこれはファンタジーの一種であったのだろう。

ラストの雪のシーンも素晴らしく美しかった。エッチなスケベ男がいたずらをするだけなら、主役を日本の‘志村けん’にすればいいが、幸いにも(当たり前だが)そうしなかったことで、最後の美しいシーンも生きてきた。

ストップモーションが突然終わって、気がつくと変な男が女の下着をいじっている。「誰だ君は!」「そーです。ワタスが変なおじさんです。」ってなギャグも、それはそれで非常におもしろいんだが・・・

 

 

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