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2009年1月29日

スピード・レーサー(2008)

- いたってマトモ - 

スピード・レーサーなる名前(なんてえ名前だ)を持つ青年が主人公。彼の兄はレーサーだったが、ある目的で家族とは断絶し、やがて事故を起して亡くなってしまった。スピードは、彼を尊敬している。

スピードのレースが評判になって、大手の自動車会社がスカウトにやってくる。破格の条件だが、家族を大事にするスピードは、提示を拒否する。すると会社の社長の態度が一変し、「過去のレースは、すべて八百長だったのだ!俺の言うことを聞かないと、お前はレース界から排除されるぞ!」と、脅迫されてしまう。

その頃、悪徳会社の秘密を握る東洋人レーサーを救ったXレーサーなる人物が、スピードに協力を要請してくる。チームを組んでレースで優勝すれば、企業の秘密を手に入れることができるからだ。

危険なレースであるため反対する家族を押し切って、スピードはレースに出場する。ってな、ストーリー。

いたってマトモなストーリーだった。ヒーローものの要素をちゃんと把握していた。悪役は、いかにも悪役。人間描写なんかくそっ喰らえのパターン化した人物で、演技も見事にパターン化されたものだった。

この映画は、ネットでの前宣伝は結構強力だったものの、あんまり大ヒットはしなかったようだ。しかし、DVDで観た印象は悪くはなかった。

全体的な映像の色合い、クセのようなものは、ちょうどティム・バートン監督の作品のようなサイケデリックな感じの、やたらと強い色彩で、かなり監督の影響を受けていたのかも知れない。その他の作品では、例えばスパイキッズのパート3のような、テレビ映画チックなノリというか、実に安易な演技が目立つ感じ。でも、この作品には合っていた。だいたいがテレビのアニメから題材を取っているのだから当然だ。

レースの映像はマンガチックだったが、迫力はあった。かってのアニメよりは、ずっと躍動感があった。色使いが派手すぎて、私はちょっと目が疲れてしまったので、もうちょっと自然な配色のほうが受けたかも知れないが、こんなのが好きなゲーム好きな人には、このままのほうがよかったかも知れない。

この作品が大ヒットしたら、おそらくはゲームに使われただろう。激しいレースになって、きっと面白いと思う。今のレーシングゲームは、そろそろ飽きてきた。ハンドルの抵抗や振動音だけでなく、座席の加工などに何か画期的な工夫が欲しいと思う。この映画は、そのヒントになると思う。

日本製のアニメは、子供の私の感覚でも子供じみていた。当時の私は手塚治の作品か、もしくは白土三平のような劇画路線のいずれかが興味の対象で、いかにも少年漫画のマッハ・ゴー・ゴーなんかは暇つぶしでないかぎりは視聴に耐えない作品だった。だもんで、あんまりストーリーは覚えていない。

アニメでカーレースの迫力を表現するのには限界がある。そのへんも関係していたのだろう。CG映像で、今回のようなアクロバチックな動きを表現できたら、きっとワクワクできるに違いない。車がドリフト、スピンしながら走る姿は、子供ならワクワクすると思う。

もうちょっとカメラワークというか、視点を工夫すれば、きっと大人にも興奮を起こす可能性があると思う。遠心力や、強い加速度の影響を視覚化できれば、それが可能である。

 

 

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