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2009年1月23日

スターシップ・トゥルーパーズ3(2008)

- ガキには名作 -

バグと人類の戦いは延々と続いていた。人間達の中には宗教に走って反戦活動をするものも多数出て、厭戦気分が蔓延する。軍は、それを打ち消すために公開処刑なんぞをやっている。

シリーズ1作で英雄となった主人公は、今は大佐になって惑星の守備隊長をやっている。そこに連邦軍司令官が到着する。司令官は自ら歌って軍の宣伝をするスターである。女性隊員はうっとりとするが、その合い間に行方不明になってしまう。

軍の基地の防護能が急にストップし、バグ達が人間に襲いかかる。防戦に努めた隊長だったが、守備隊は壊滅に近い状況で、しかも仲たがいした将軍を殴ったために処刑されることになった。

いっぽう、惑星を脱出したはずの連邦軍司令官の船は、突然難破して惑星に逃れる。救助隊を待つ一行だったが、実はその惑星はバグの親玉の住処で、彼らはワナにはまっていたのだった。一人、また一人と地底からの襲撃でやられてしまう。

死刑を逃れた大佐は、マローダーに乗って出撃する。マローダーとは・・・・・。

ポール・バーホーベン監督がシリーズ1作目に監督して有名なシリーズだが、今回はあんまりヒットしなかったようだ。でも、1作目と同じような過激な宣伝場面が繰り返されていたし、皮肉さ、過激さは相変らずで、結構面白かった。

お色気路線も結構盛ってあり、女性隊員の多くはミニスカートを履いたカワイコちゃんだった。演技力は無視して、ジェシカ・アルバ似の女性隊員がしゃなりしゃなりのさばっていた。このへんもサービスに徹する意味で良かった。一作目はオッパイが大きいだけの女優が好みだったようだが、今回はスタイル重視か?監督の性的な進化を表現しているのかも知れない。

と思ったら、監督はバーホーベン監督はではなかった。一部を真似しているだけだった。

バグ達のアイディアは良かった。自爆するバグは今回初めて登場したが、たぶん自爆テロが参考になっているのだろう。時代の変化が影響しているのか。

宗教の扱いが微妙な問題だが、最後にはいちおう常識といえる路線に落ち着いたようだ。途中はメチャクチャで、バカな信者がバグを信仰する場面があり、まるで宗教を全否定せんばかりの内容だった。

アメリカで、キリスト教を誹謗しようもんなら、すぐに殺されてもおかしくない。かろうじて監督とスタッフの命運はつきないで済んだようだったが、もうちょっとで始末されるような勢いだった。

役者達の演技は、いかがわしい雰囲気が漂う意味では適切だったが、感動させるような種類のものではなかった。敵を退治して爽快な感じになることは望めず、ある意味では現実に近いのだが、問題のある軍隊のありようを表現していた。

この作品は、子供には全く向かない。でも、きっと私が子供なら、これこそ絶対に観たいと思うだろう。お色気、激しい戦い、強力な武器と強い敵、裏切り、探検などの要素がたっぷり詰まった見事な二級品だからだ。したがって、逆説的な意味で、これは子供(マセガキの類)にはオススメの名作だ。実に刺激的要素を満たしている。

恋人といっしょには観たくない。実は興味があっても、大事な人にそれを知られるとマズイ場合があるからだ。もちろん、ステディな関係で、いまさら何も隠す必要のない間柄なら、いっしょに観ても構わないのだろうが、恋に良い影響があるようなことはないと断言できる。

 

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