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2009年1月12日

相棒(2008)

- 際立つキャラと設定の良さ -

連続殺人事件が起こる。映画の冒頭で、町並みを写していたカメラで、テレビ塔に何かがぶら下がっているのが解る。人間だ。

殺されたのは、テレビでコメンテーターとして活躍していた男。現場には不可解な略語が残されていた。犯人を捜す刑事達だったが、捜査が特捜部になるのか都警察になるのか、例によって縄張り争いが起こる。

そんな中、窓際族?の水谷豊刑事は、この事件に隠された過去の人質殺害事件と、チェスのコマを使った謎解きに気が付く。独自の捜査で犯人の狙いに気が付いた水谷達だったが、かえって閉じ込められて爆弾の餌食になりそう・・・。

・・・最近、テロを題材にした作品が多い。当然である。あの同時多発テロは強烈な印象を与えた事件だった。その後も、自爆テロによって様々な事件が起こるたびに、テロへの恐怖を再認識している現状だが、テロリストによる誘拐も怖い。日本においても誘拐によって時々ボランティアの人々が死の危機に瀕する。カメラマンが殺害された事件もあった。

結局は、やられっぱなしに終わることが多い。政府としては退去勧告を出したら責任から逃れられるという姿勢らしく、事件にあった邦人は、この映画のように「わがままで現地に残ったバカな人」と認識される傾向はある。ただ、私が政府の担当者だったら、やはり勧告しかできない。勧告しても本人の意志で残る人を無理やり連れてくることなどできるわけがない。もちろん情報操作して、被害者を罪人みたいに報道させるのは非道すぎるが、マスコミがどのように報道するかは、政府の人間が関知してはいけない事柄である。場合によっては、この映画のようなこともおこるかも知れない。

この映画のヒットした理由は、①題材が時期を得ていたこと、②チェスのコマの動きを使うアイディア、③テレビでも人気があるシリーズだったこと、そもそも相棒二人のキャラクター構成が面白いことなどであろうか。

水谷豊は、バンパイアの少年役から熱中時代の先生まで、際立って個性的なキャラクター、独特の話し方で人気があった。最近も、この刑事役は当たり役である。話し方からしておかしい。やはり性格俳優は独特の話し方をしないといけないらしい。田中邦衛は、若い頃からおかしな話方をしていたが、あれを編み出さなければ、おそらくは役者として食って行くことは難しかっただろう。水谷も凄い個性だ。

しかし、このシリーズが終わったら、彼はいったいどんな役をやるのだろうか?今のところ、自分には想像もつかない。

相棒役の寺脇は、この役柄にはちょっと年を取りすぎつつあるが、体力自慢の刑事役として、表情のはっきりした解り易い人間として、適役である。本来は結構ニヒルな二枚目役などもやれるのだが、最近はこの役にはまっているようだ。

誰も気がつかないうちから、犯人のトリック、謎かけに気がつく聡明さと、不気味なほどに独特の個性を持つ主人公が活躍するので、話が面白い。さらに今回は、ストーリーに悲しいエピソードが含まれていたので、重みがあった。テレビは見ないので、次回の劇場版に期待している。

 

 

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