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2008年11月14日

ゾルタン★星人(2000)

- ツッコミなしでも面白い -

ある朝・・・

前夜の薬?酒がひどかったのか、全く何も思い出せない二人組みに電話がかかってくる。昨夜ふたりが暴れたために二人の恋人達の家はメチャクチャになっているとのこと。このままでは振られてしまうので、さっそくプレゼントを買って謝りに行こうとするが、車がない。

さて、車はどこに行ったやら?

車を探す二人組の前には、昨日エッチなことをしたらしい美女が登場し、二人はすぐエヘラエヘラする。オカマが経営するストリップバーで現金や何かを預かったらしいことが解るが、不良集団、妖しい美女集団や、宇宙オタクの集団などが入り乱れて、夢とも現実ともつかない混乱した状況になる。

さて、二人が預かった大事な物は、いったいどこに行ったのか?

邦題、コンセプト、脚本などの全てが上手くできていた。傑作とは言えない内容なんだが、例えばテレビ番組としては最高のレベルの出来といった感じの作品だ。

監督は今のところ他にメジャー作品を作っていないようだから、おそらくテレビが活動の主体の人ではないか?

アホな主人公達の会話と、いかにもアホな表情が素晴らしく面白かった。たぶん詳細に計画したストーリーではなく、思い付きを次々とくっつけた結果出来上がった話なんだろうが、アイディアが素晴らしかった。

実に下らない会話を繰り返すバカな二人の男だったが、なぜか好感を持てた。特に、アシュトン・カッチャーは同じような役柄で今も大人気だが、アホぶりが自然だった。実際の彼はちゃんと大学にも行ったくらいで、かなりのインテリらしいが・・・。

もともとはモデルで、番組のホストや、アホ役をすると上手いので人気になっているらしいのだが、キアヌ・リーブスも最初はアホ役だったので、彼もヒーロー役に化けるかも知れない。コメディアンで、ヒーローや悪役になる例は多い。

最近日本で人気のユニット「羞恥心」は、見た目が良いバカな男を演じるグループだが、彼らは完全に作られた感じがして嫌である。このままのキャラで生き残るのは難しいのでは?

映画の冒頭で、宇宙旅行をイメージさせる映像があったので、きっと二人が本当の宇宙旅行に出るのだろうと思って待っていたが、いっこうに出発しない。自分達の記憶をたどって、延々と街をうろつくばかりである。その情けなさが素晴らしかった。

エッチな快感を期待して、美女が来るとすぐにエヘラエヘラする表情、説明されても理解できないバカぶりが可笑しかった。日本人でもエンタの神様などを見ると、似たようなギャグはよくやっている。二人は、いわゆるボケの役割なんだが、この映画には明確なツッコミ担当がいない。それでも、成りたっていたのが不思議である。ストーリー展開が良かったから気にならなかったのだろう。

バカでエッチな二人のキャラクターは、向こうのテレビの青春コメディの決まりきったパターンなんだが、この手の人物はいつも魅力的に写る。誰でもハメを外して騒ぎまくりたい衝動を抑えて生きてるから憧れるからか?我々は、ついついカッコづけて利口ぶるので、なかなか自由奔放な彼らの真似はできない。

記憶が飛ぶほど飲んだことはたくさんあっても、後で聞くと結構シラフの時以上に気を使っているらしい。吐いた後を拭きながらしきりに謝っていたり、遅く帰ってゴメンネなどと低姿勢だったりするらしい。「水を持って来い!この、アバズレ!」などと暴言を吐いたりできないのか私は?情けない・・・。

学生時代に、しこたま飲んで自転車で帰る途中、川に落ちたことがあった。

5メートル以上の段差があったのだが、運良くおぼれないで、川岸に落ちただけで済んだ。さて、その翌朝だが、目が血で塞がっていて、片方開かないことに気がついた。

昨夜何をしたのか、さっぱり思い出せない。

もしや誰かにケンカをふっかけて殴られたんだろうか?確か川に落ちたから、その時目を潰したんだろう。なんてバカなことをしたんだ、失明するなんて一生後悔するぞ。

しかし、鏡を覗きながら顔を拭いたら見え出した。確かに眼のそばにも小さなケガはあったが、血と思ったのは、ほとんどは吐いたゲロが固まったものだった。仰向けの状態で吐いて、そのまま顔がゲロまみれになって目を塞いでいただけだったんだ。

なあ~んだ、良かった。映画のようにバカだった。

 

 

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