映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 恋愛手帖(1940) | トップページ | リオ・グランデの砦(1950) »

2008年10月30日

恋愛適齢期(2003)

Rennai - 何事にも金は必要 -

独身貴族で有名なジャック・ニコルソンは御年63歳の実業家。30歳以上の女性は相手にしないらしい。今日もモデルのような若い女をはべらかして、女の別荘へとドライブする。

ところが予定していなかったことに、娘の母親ダイアン・キートンが別荘に執筆のために滞在していた。年の差がありすぎる娘の恋人に不快感を露にするキートンと、バツの悪さに早々の退散を希望するニコルソンであったが、ニコルソンが狭心症発作を起こしてしまったために、やむなく二人は別荘に同居することとなった。

この時に受診した病院の主治医はキアヌ・リーブス。彼はダイアン・キートンの大ファンで、恋愛感情を持ってさえいる。さっそく、キートンをデートに誘う。

いっぽう、いがみ合っていたニコルソンとキートンの間にも、いつしか恋愛感情が生まれる。しかし、すんなりとは行かない。ニコルソンは長年の習慣があるし、キートンも独特の男性への考え方がある。ニコルソンが若い娘と食事をしているのを見たキートンは、感情を爆発させる。もう、彼らは終わりなのか?

いやいや、ラブコメはそんな終わり方はしないはずだぜ・・・・

この作品も、いつの間にか古くなりつつあるが、大人のラブコメとして公開当時は結構高い評価を受けた。ほとんど絶賛されていた。スターの魅力、エッチなシーンも含めたユーモアのセンスの良さ、会話の一言一言に込められた計算、登場する美しい女性達など、魅力ある作品だった。

原題は「与えなければならないもの」といった意味だが、いったい何だろうか?

監督のナンシー・マイヤーズは、「ホリデイ」も監督しているから、ラブコメ専門のようだ。

女流監督だからか、冒頭で登場するモデルの女性達の扱い方は独特だった。ファッションショーのノリで歩いてみてって監督に言われて歩いてるなあと思える。彼女らは、映画からは浮いていた。しっかし、実に美しい。

ダイアン・キートンもウッディ・アレンの映画に出ていた頃は、美女の代表だった。やや演劇オタクのインテリっぽい女優だったが、美女ではあった。しかし、さすがに手の甲を見ると、年寄りの外人の手であった。外人の皮膚は硬さが違うのか、日本人のオバちゃんとはだいぶ違う。

美人女優が年を取ると、やはり美しい時代を知っているだけに、我々としては辛いような妙な感覚に襲われる。別に醜いわけではないのに。

映画の中の会話にもあったように、女は若い頃がピークで、男は年を取っても魅力的なやつがいるという我々の認識の違いがあるのだ。刷り込まれた誤解に過ぎないのだろうが、富豪が金にものを言わせて美女を獲得してきた歴史のせいか?女は、その点で確かに損をしている。

「そんなことはないのよ!」というのが、この映画の主題なんだろうか。

ジャック・ニコルソンは、今回は最もコミカルな面を出していた。お尻を見せたり、バイアグラのことを隠す様など、情けない役を上手く演じていた。役としてもオイシイ役だった。

それにしても、リッチな二人だった。会社を整理して半年も旅を続ける余裕があれば、実に羨ましい。私が必死に働いても、そんな金持ちにはなれそうもない。広い別荘も持てそうにない。

もし金がない中高年の男女が出会ったら・・・

きっと生活に追われて、恋愛ざたには発展しないだろう。ガソリン代や年金の心配をしながら恋愛する気にはなれない。だから、これは暇な金持ちの夢物語なのだ。

この作品は、家族で観るには少し気まずい感じもするが、恋人とならOK。若い人も、若くない人も楽しめそう。

« 恋愛手帖(1940) | トップページ | リオ・グランデの砦(1950) »