映画評

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2008年9月12日

サボテン・ブラザース(1986)

Photo_2 - 勘違いの面白さ - 

この作品は、家族で観れると思う。恋人ともOK。古い作品だが、おバカ映画であるがために色あせていない。ただし、この手のテンポの遅いギャグが嫌いな人は、付き合ってられないと感じるかも知れない。

アイディアは、チェビー・チェイス達が自分らで考えたらしいが、製作と出演をこなしたスティーブ・マーチンと、監督のジョン・ランディスはコメディ映画の大物であり、手慣れた連中が作った感じがする。

傑作と言えるほどよくできてはいないと思うが、軽い笑いを期待できる。ジョン・ランディスの作品に独特のアクションが懐かしい。シーンの切り替わりも、何か独特のクセがある。

勘違いして役者を呼んだメキシコの娘と、これまた勘違いして乗り込んできた役者達、本物の盗賊となぜかドイツの武器取引商人達がドタバタ劇をおりなしていたが、ドイツ人がなぜ必要だったのか理解できなかった。

ストーリーは「7人の侍」や「荒野の7人」がモチーフになっていると思うが、ところどころに真似めいたことをするものの、いちいちパロディにするような手は使っていない。これは正解だった。パロディ映画の弱点は、時期が過ぎれば何のパロディか解らなくなり、面白みがなくなってしまうということである。設定だけパロディにするので充分である。

細かなギャグがたくさんあった。3人そろって場違いなキメのポーズをとるのが面白かった。

スタジオに忍び込もうとするシーンは、ドリフのギャグを思い出すような懐かしいコントだった。いかにもテレビ出身のコメディアンらしい。酒場で荒くれ男どもを前に歌とダンスを披露するシーンは、場違いなオカマのミュージカルのような感じ。盗賊達との決闘の前には、忍び込んでも大失敗の連続で笑わせる。

勘違いは、傍から見ていると面白い。

真面目な顔をしてトンチンカンな行動をとる。または、殺されそうな場面なのに状況を理解できずにダンスなんかやっている。そんな姿は、一生懸命にやるほど面白くなる。

私も大失敗をやったことがある。高校の入学式の当日、バスに遅れてあわてて学校に来たら、1年生の教室には既に生徒がぎっしり座って、皆自習をしている。「ウワー。町の高校生は静かに勉強するんだあ!自分も急いで机に座らなきゃ。」と、空いた席を探して座ったが、何か空気がおかしい。はて何が?

その教室は、1学年上の生徒の教室であった。なぜ新学期にそろって1年生の教室にいたのか、しかもなぜ極めておとなしく自習していたのか知らないが、1年上の生徒達は爆笑して私を送り出してくれた。

翌年には私達が自習している教室に、やはり同じように新入生が入ってきた。どうやら勘違いは私だけではなかったようだ。そもそも新学期になんで2年生が1年生のクラスにいるんだ?紛らわしい教室で自習させることにも問題があるのだと私は言い訳をしたいが、やっぱし早く気がつくべきであった。

この作品には、おかしな点が多々あった。スティーブ・マーチンが銃で撃たれたために、自分達の相手が本物の盗賊であることを知ったが、撃たれた後も元気で、踊りなんかしている。よほど鈍いか豪傑でない限り、普通はありえないだろう。ギャグ映画で実際に撃たれるシーンがあること自体がおかしい。撃たれるシーンが必要だったとも思えない。

盗賊達の根城と村との距離は、行くときには一泊以上する必要があるくらい遠かったが、帰ってくる時は、それほどでもなかった。本当はどれくらいの距離を設定してあったのだ?と、科学的に検証してもしょうがないが・・。

 

 

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