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2008年9月20日

フレンチ・コネクション(1971)

- フリードキンよいずこ -

フリードキン監督によるスリルあふれる作品。実話がモデルになっているらしい。

映画の冒頭では、フランス人の実業家を尾行する男が殺し屋に殺される。殺されたのは、どうやら刑事らしく、実業家風の男は麻薬取引の大物らしい。大物はニューヨークでの取引に乗り出す。

ジーン・ハックマンとロイ・シェイダー(シャイダー?)演じる刑事は、偶然立ち寄ったクラブで麻薬取引に何かの動きがあることを知る。捜査の結果、フランスの実業家風の男からブツを取り寄せる交渉をしていることが解るが、フランスの俳優の自家用車を使って輸入する、地下鉄を使って発車直前に飛び降りるなどの慎重な工作により、なかなかシッポをつかめない。

俳優の車を疑ってヤクを探してみるが、なかなか発見できない。車をバラバラにして、あらゆる場所を探したつもりだったが、検査官からは「この車はシロだ!」と、宣告されてしまう。果たしてハックマン達の努力は無駄足だったのか・・?

危機感を感じた殺し屋からハックマンは狙われてしまう。間一髪狙撃を逃れたハックマンは、殺し屋を追って列車とカーチェイスを繰りひろげる。殺し屋は列車の中の乗務員を何人か殺し、止まるべき駅をすっ飛ばしてしまう。次の駅で待っていたハックマンは、あわてて追走を再開するが、車はあちこちぶつかって彼自身がフラフラ状態になり、犯人と向き合っても立っているのがやっとの状態。

見どころがたくさんあって、何度見ても感心するほどよくできている作品。まず、配役が良かった。主演のハックマンの強引な様子、相棒のシェイダーの渋く抑えた役割、敵の中心人物のフランス人のしたたかな顔つき。いかにもという雰囲気があった。

殺し屋も出てくるし、無茶なカーチェイスや乱暴な捜査など、子供に見せるのは教育上の問題もありそうな作品。でも、グロテスクな殺人シーンはないので、小さな子でなければ構わないかなという感じはする。恋人となら、Ok。

キャラクター設定も問題なかった。ハックマンの無茶な行動がないと犯人の特定は難しいが、彼に存在感があったことで話がとんとん拍子に進んで、展開がスピーディーに進んでも違和感を感じなくする効果があった。二枚目俳優では、こうは行かなかっただろう。敵のフランス人も、若い愛人を囲って豪華な生活をやっていることなどがサマになっていた。

車を解体してブツを探す場面も、他の俳優が演じたらクサイ発見シーンになったかも知れないが、ロイ・シェイダーが話すとなぜか自然である。不思議だが。

殺し屋を追うハックマンのカーチェイスは、ストーリー的には必須ではなかったと思うが、迫力があった。特別な技術を使ったようには見えなかったが、列車の高架橋の下の狭い道路を走ったことでジェットコースターのような視覚効果が得られたことと、飛び出してくる人や車の配置が適切だった関係か、他の作品より迫力のあるカーチェイスに出来上がっていた。

こういった様々なシーンの迫力の積み重ねであろうか、実にリアルで緊迫感を保った作品になっている。役者の力と演出家達の工夫が相乗効果を生んでいたのか?多くの映画人が感服したに違いないとさえ思える。

 

 

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