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2008年8月30日

ナショナル・トレジャー2(2007)

- ニコラスよ・・ -

リンカーンを暗殺したグループには、なんとニコラス・ケイジとジョン・ボイト親子のご先祖様がいた!

この信じられない報道に、ニコラスらは先祖の不名誉を晴らすべく立ち上がる。

ところが、謎の人物が彼らの後を追い、命をねらっている。これをかいくぐりながら、謎を解くために大統領を誘拐しちゃおうと、決めてしまう。

なんと、大統領を!仲間は反対するが、ニコラスは譲らない。

苦労して情報を得た彼らは、ラシュモア山にたどり着く。ここは北北西に進路を取れなどの作品の舞台である。ヒチコックも、ここに秘密が隠されていることを知らないで撮影していたんだ。

地下に壮大な仕組みがある。彼らが目にしたものは・・・。

インディ・ジョーンズの後継者を狙う冒険野郎の物語の第二弾!製作にはかのジェリー・ブラッカイマーがかんでいるらしい。

アメリカの建国時代にさかのぼる秘宝の秘密にせまる主人公と、なぜか敵対してくる勢力の発見レース、大統領を誘拐するストーリーが奇想天外!という具合の作品。

主演のニコラス・ケイジのキャラクターが気になった。

個人的に、彼は颯爽としたヒーローのイメージが全く感じられない。ハリソン・フォードとは印象が違うタイプの役者だと思う。本来なら冒険家は、もっと危険を顧みずに挑戦していくカッコよさが自然に出るような人のほうがしっくりすると思う。ニコラス・ケイジに、そんな印象はない。

このナショナル・トレジャーシリーズは、ディズニーが製作しているだけあって、目まぐるしい展開が売りである。

特に一作目は謎が謎を産み、ヒントがヒントを生むという、冒険映画の教科書のような作品だった。思いもよらぬ場所に秘宝が隠されていて、我々は何も知らないままのんびり観光なんぞをしていたのだ!という、アイディアにあふれる作品だった。

この第二作目もアイディアは素晴らしかった。イギリス王室の執務室の机やアメリカ大統領の部屋に忍び込む、また大統領を誘拐するなどという大胆なストーリーは、本職の脚本家たちがよってたかって協議して作ったに違いない。鮮やかだった。

バランスをとるのが難しい板の上に4人の人間が落ちて、縄ばしごで脱出するシーンは、よく撮影されていた。でも、似たような仕掛けは、別な冒険映画でもあったので、結果が見えているような気もする。

いろいろ別な無理もある。建築物の中の壁や机などを秘密の隠し場所にすると、それらが壊されてしまえば全く手の打ちようがない。手がかりが失われてしまわないように、もっと普遍性のあるものにヒントを残そうと考えるのが普通だ。今回の机や、ラシュモア山のそばの岩は、記録を維持するのが難しいヒントだった。

ヒロイン役は非常に美しい女優だが、冒険映画のヒロイン向きだろうか?色気たっぷり、もしくは勇敢というのが一般的なヒロイン像だが、この女優さんは知識は豊富なものの、特に男勝りでもなく、あんまりキャーキャー騒いでもくれない。

お宝の部屋が広大なのは前作と同様で、油がなぜかあって火をつけることができるというのも都合が良すぎではないか?安易な設定も目立った。

インディ・ジョーンズシリーズは、観終わってから爽快感を感じることができる作品だった。カッコいいヒーローがいたからだろう。ナショナル・トレジャーは、めまぐるしい展開が素晴らしいが、さっそうとしたヒーローがいなかったことで、爽快感には欠ける印象。

ハムナプトラ・シリーズや、パイレーツ・オブ・カリビアンは主人公のキャラクターが面白くて、やはりシリーズになるべくしてなっている感がある。やはり主人公は、冒険野郎のイメージが自然に湧くような人物であるべきだ。

いっそのことウイル・スミスを、このシリーズの主人公にしていたらどうだったろうか?父親がジョン・ボイトというのは不自然かも知れないが、アンジェリーナ・ジョリーの母親とは別な黒人女性と何かあったという設定は可能である。ウイル・スミスがジョン・ボイトを「親父。」と呼ぶのも面白いと思う。

そしてウイル・スミスなら冒険野郎にはもってこいだ。いいかげんな計画で暴れまくる彼と、生真面目な学者のペアで謎解きをさせれば結構面白くなると思う。

 

 

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