映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« A.I(2001) | トップページ | プライベート・ライアン(1998) »

2008年8月22日

未知との遭遇(1977)

- 監督とも遭遇 -

「未知との遭遇」は、まさに新しい感覚の監督が登場したことを知る作品となった。「監督との遭遇」であった。

劇場では見なかったが、テレビでは何度となく放映れ、2~3回観た。主題というか、観た後で最も強く感じたのは、未知の物に対する人類の「知りたい」という欲求は、それ自体が魅力的であるということであった。知識欲に対する讃歌がテーマになっていた。

トリュフォー監督が最後に主人公のリチャード・ドレイファスに対して言う言葉が、それを代表している。つまり、科学者であるトリュフォー監督ではなく、主人公が宇宙船に招待された時に、「君が本当にうらやましい」というくだりである。

知識欲がなければ、人類の発展はなかった。時には欲のために命を落とす人もいたわけだが、彼らの発見が後に続く我々の常識になって、随分助けられたわけである。先人には敬意を払わなければならない。

この作品は、そんな結構上質なテーマを持っている関係で評価も高かったと思うが、実際の映像のほとんどは娯楽に徹している。このへんのセンスは良かった。あんまり芸術表現にこだわりすぎる映画人が多いが、スピルバ-グ達は限度をわきまえていた。

宇宙船の巨大さを表す技術が良かった。画面のほとんどを覆わんばかりの巨大な宇宙船が登場した時は、その迫力に圧倒された。ちょうどスターウォーズの冒頭で戦艦が延々と続く映像に圧倒されたのと似ている。スケールが有効だった。

なぞの飛行物体が登場する頻度をグラフに描くと、こんなふうになる。

 Photo

最初は小出し。徐々に頻度を増し、ドカーンと巨大宇宙船。最後に、ひねり。このパターンが観客の心をつかむのに有効であることを、スピルバーグは映画学校で習ったらしい。

今回のひねりは宇宙人が見せる表情であろうか?あの表情を「笑った」と理解している人が多いようだが、実はアレはオナラであった。あのタイプの宇宙人は去り際にオナラをするのが習慣で、特にすかしっぺをした時には、あの表情になる。・・うそであるが・・。

ドレイファスが変な模型を作り出すシーンは、私には理解し難かった。無理に作った印象を受けた。また、全体に演技がオーバーで、テレビの演出の感覚が感じられた。それが娯楽の軽い雰囲気を出すのには良い効果を生んでいたのかも知れないが・・。

とにかく、この作品は家族で観れる作品である。恋人と観ても、結構面白い。激しいドンパチばっかりよりも、ずっと高尚な感じがする。

« A.I(2001) | トップページ | プライベート・ライアン(1998) »