映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« アイ・アム・レジェンド(2007) | トップページ | ラストキング・オブ・スコットランド(2006) »

2008年7月14日

クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(キンポコ)の勇者(2008)

- 新しい協力者像  -

子供を連れて行く映画の中で最も期待できるのは名探偵コナンである。ストーリーがしっかりしていて、謎解きを子供といっしょに楽しむこともできる。ドラえもんは、ちょっとおかしな路線に走って行きつつあるので、もう見たくない。デジモンに至っては、見るのが苦痛である。そしてクレヨンしんチャンは・・・。

クレヨンしんチャンの絵は実に幼稚であるが、キャラクターは素晴らしいと思う。主人公はもちろん、風間君をはじめとする仲間、両親、チョコビ、ブリブリざえもん、アクション仮面などの存在は、自分の子供時代にもふざけて仮想しあったレベルの、もはや普遍性さえ感じるくらいである。登場するだけで笑える。

今回のスト-リーは、異次元空間の争いが人間界に持ち込まれ、その際にカギとなる武器を、なぜか主人公が手にするという設定であった。敵役は強いのだが、どこか抜けている、かっこ悪く趣味が悪いというのも、いつものパターン。途中で歌いだすシーンもあった。これもいつも通り。

いつもは父親と母親もヤケクソになって悪者と戦うが、今回はあのヤケの表情が出なかった。いつもの下品なシーンも少なかった。家族の団結が、このシリーズの映画化における共通した特徴だったのだが、趣向を若干変えていた。

代わりに仲間となっていっしょに戦うのは、男性的な少女であった。しかし、彼女とも強烈な友情が芽生えたわけではなく、あっさりサヨナラを言っていた。何かが違ってきている。少女のほうも、自分の務めを果たした後は、別れに際して涙ぐんだりしない。自分の世界に帰ることに、ためらいもない。

子供の成功に力を尽くしてくれる塾の講師たちも似たようなものか?

もちろん勤めを果たすために最大限の助力はする。自分の能力(システマチックな学習法など)と知識(受験に関する情報)などを提供し、成果をあげる。しかし、やがて子供は違う世界で生きていくのである。自分は自分の職務を果たし、子供は子供の世界で生きていく。情よりシステム。あっさりサヨナラだ。なにか、そんな人間関係の変化を反映しているのか?

自分は何かにつけて考えすぎ、分析してしまうクセがある。漫画映画を見ながら当世の教育問題を考えて何すんだろう?

とにかく、家族でいっしょにではなかったが、この世界の危機を乗り越えるための冒険物語は壮大でシュールな魅力があった。末の子(3才)は、音楽が流れると踊りながら見ていた。まだ子供といっしょに見れる。あんまり楽しくはなかったが・・。

« アイ・アム・レジェンド(2007) | トップページ | ラストキング・オブ・スコットランド(2006) »

無料ブログはココログ