映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 潜水服は蝶の夢を見る(2007) | トップページ | バイオハザードⅢ(2007) »

2008年7月25日

バイオハザード(2001)

Photo - ゾンビ映画の基本 -

他のゾンビ映画を観ていて、この作品がいかに重要であったかを実感するに至ったので、ここに再評価するに至った!というような大仰なものではないが、やっと本作品の意味合いが解ってきた。

パート1が全てを決定したに違いない。よくできていた。

サスペンス劇場ばりの出だしであった。邸宅に、なぜか気を失った女が倒れている。印象的な赤いドレス。記憶を失っていて、なぜ自分がここにいるのか?怪我してる理由は?など、いろいろ謎解きをしているうちに、急展開して武装した兵士が乱入してくる。よくできていた。ゲームの展開を、そのままスケールアップしたのだろうが、描き方が丁寧だった。

美しいミラ・ジョボビッチ(彼女自身の発音を聞いていたら、ミラ・ヨボビッチと聞こえたが。)は、ただのか弱い女に見えたのに、なぜかカンフーアクションが自然にできてしまう。あれっ、と思っていたら、どんどん強くなっていって、パートⅢに至っては炎まで撒き散らすバケモノに変化している。そんな展開になるとは!

彼女の能力の展開に、見てるこちらが驚ける仕掛けが鮮やかだった。ゲームを作った人にとってはゲームだから普通じゃん、という感覚だったかも知れないが、映画としては意外性につながって、効果的だった。

同行する兵士や、敵役も良かった。タフな感じがよく出ていた。脇役と言える女兵士でも、懸命に戦おうとしていることやタフなことが充分に解った。細かい性格描写は、話の盛り上げには不可欠であることを再認識した。こんな下らないと言ったら失礼だが、ゲームから派生したSFの映画に、皆が演技力を振り絞って参加していることに感動すらする。

ゾンビやゾンビ犬は、特別目新しいものではなかったが、脊髄を破壊すれば倒せるというルールを作ってくれたのは良かった。どうやっても倒せないのでは話がややこしくなるし、銃が当たれば死ぬのでは怖くない。本当のゾンビではなくて、ゾンビ化した感染者というのも良い設定だった。

研究所内部の映像の美しさも目立った。色彩、血管、皮膚の下からのぞく筋肉の色まで、実にきれいだった。このへんの技術も効果的だったのだろう。

最近のゲームには小説ばりのストーリーが必要だが、映画化されると確かに盛り上ることが解った。ゲームと映画とが渾然一体となって、高いレベルの物語が構築されている。双方で楽しむことができるというわけだ。よく考えたもんだ。

ミラ・ジョボビッチは、相変らず美しい。

結構男性的な人みたいだが、不安な表情などを本物の役者のように表現できていた。いや、今はもう本物の役者である。ただのモデルではない。動きの自然さは、「イーオン・フラックス」のシャーリーズ・セロンより上だし、りりしさも「ブレイド3」のジェシカ・ビールより上だと思う。ウクライナかどこかからやってきて、見事にスターの座をつかんでいる根性も凄い。

そして、ブライアン・デ・パルマかテレビの火曜サスペンス劇場を意識したかのような出だし。最高によくできていた。

 

 

« 潜水服は蝶の夢を見る(2007) | トップページ | バイオハザードⅢ(2007) »