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2008年6月16日

ステルス(2005)

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- ヒーロー?悪役?-

テレビで観た。なんてったって、ジェシカ・ビールが出てるんだから、見ないと男じゃない!ストーリーは単純だが、映像の迫力、スピード感が素晴らしく、結構デキのいい作品だった。

登場人物のキャラクターは、役者達の個性ともマッチして、うまく描かれていた。役割分担ははっきりしていて、ギャグ担当のジェイミー・フォックスは、主人公を引き立たせるためという原則に従い、死んでしまった。これは、「トップガン」で主人公の親友が死ぬのと同じ理論に基づいている。

トップガンでは脱出時に頭を窓にぶつけていたが、スローモーションで解りやすかった。今回も全く同じようなスローモーションで岩にぶつかっていた。主人公の友人になったばっかりに、かわいそうな運命が待っているのだ!

同僚の女性パイロットは、肉体派のジェシカ・ビールであった。こちらはトップガンの原則によれば生き残らないとおかしいと思っていたら、やっぱり助かった。普通なら、北朝鮮のどこかに墜落したら、絶対に国境まで移動するなんてできっこないし、居場所も解るはずがない。なんで空から見て、「あっ!あそこだ!」って解るんだ?普通ありえね~。

主人公の視力は20.0くらいはあると推測される。

主人公は、ものすごく特徴があるとか、カッコよいというわけではなかった。この役は、おそらくトム・クルーズやベン・アフレックに断られたのだろう。ってことはないだろうけど、別に彼でなくても良かったかも知れないと思った。

ストーリーは斬新ではなかった。高性能のコンピューターが人間達に反乱を起こす話は、「2001年宇宙の旅」の‘ハル’以来、たくさんある。しかし、この映画は、その当然な成り行き以外に、超音速飛行の迫力の出し方、ダイナミックな空中戦の表現が優れていたので、それだけで充分に見とれてしまうだけの力があった。

さらに良かったのは、この機械が完全に人間の敵となって最後に戦う相手にならなかったことである。これは非常に変っていた。理路整然とした思考回路を持つ人格として描かれていたので、後味が良くなる効果を生んでいた。

かわいそうに、最後に悪役になったのは、ただ祖国を守るために活動している北朝鮮の兵隊さん達であった。空から侵入してきたアメリカの軍人を見たら、誰だって捕まえに行くに決まっている。それがナイスバディの女でなくてもだ。なんで、ステルスに爆撃されないといけないのか?

多くの兵隊さん達は、爆弾でコッパ微塵に吹き飛ばされ、残った将校らしき変なヘアスタイルの兵隊は、今度は主人公に吹っ飛ばされていた。そして、領空侵犯を犯した友軍機が迎えに来て、北朝鮮軍にとってはアンパッピーな終わり方をしていた。

勝手に空からやってきて、兵隊を殺しまくるなんて、どこがヒーローだ!

アラスカでは、主人公を葬り去ろうとした敵を、爆弾でふっ飛ばしていた。このシーンが凄まじい迫力で、どうやって撮影したのか?おそらく爆風で吹っ飛ぶように、ワイヤーアクションで後に引っ張られる映像と、実際の爆発を合成したのか?

激しい爆破であった。敵どもが炎に包まれながら吹っ飛んでいた。おそらく生き残っても第3度以上の強い熱傷で苦しむことになっただろう。

あいつらは北朝鮮の場合のような正規軍ではなく、軍の一部の悪巧みグループなんだからふっ飛ばしても構わない。でも北朝鮮はまずい。ロシア軍機も何機か撃墜していたけど、明らかに領空侵犯してるって。

無茶をやっていたけど、サクセスストーリーとして終わっていたようだ。軍法会議にもならない様子だったが、それでいいんかい?こんな調子で戦争されたら、イラクの人達もたまったもんじゃないだろう。ヒーロー気取りにも困ったもんだ。

 

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