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2008年5月23日

交渉人(1998)

Photo - ロケ地も大事   -

この作品を見るのは2回目で、一回目はテレビ、今回はDVDであった。2回目だからストーリーは当然解っているのだが、それでも面白いと感じた。それだけ出来がいいからだろう。

監督や製作者のインタビューが添付されていたが、彼らは立てこもるビルの選択や、周りの風景に非常にこだわっていたらしい。自分にはこだわる理由が解りかねたが、言われてみれば通常の古い警察署などを舞台にした場合と、この作品では雰囲気が違っていたような気はする。また彼らも言っていたが、ロスアンジェルスのノッポビルを舞台にすると、すぐに「ダイ・ハード」を連想させてしまう。今までの映画にないような場所を選ぶのは、斬新さを出すためには必須の選択だったのかもしれない。

ストーリーも良くできていて感心する。もともとのアイディアは実話に基づくそうだが、それへの色づけが上手かった。冒頭で犯人と交渉していたネゴシネイターが、今度は交渉される側になる。さらに何かの陰謀がからんでいる。交渉にあたるのは、一種のライバルとも言える個性的な刑事。囚われた人質達も各々の都合があって、色々なことを言ってくる。

犯人と主人公、協力者、家族達の図式は単純だが、それぞれの思いや個性を出し、しかも緊迫感を失わないように保つのは、難しい演出だと思う。そのへんを実にソツなくこなしていた。

シカゴの夜景を大きな写真にプリントして、セットの周りをぐるりと取り囲んで撮影していたそうだが、画面で観ると全然解らない。今までも「あんな危ないビルの窓から体を乗り出して!」なんてヒヤヒヤしてきた映画のシーンは多かったが、こんなトリックがあったとは!知らなんだ。

監督の顔は、そこらでハンバーガーでも売っていそうなオッサンだった。せいぜいエキストラの一人として通行人の役ぐらいはできるかも知れないという程度。スター俳優達をアゴで動かすような人には全く見えない。人は見かけによらないもんだ。

主演のサミュエル・L・ジャクソンは目がぎらついていて、その眼光の凄さだけでも迫力が凄い。仲代達也の親戚だそうである。(うそ)

気になったのは、突入してくる警官隊に向かって手榴弾~閃光弾みたいな爆発物を投げていたが、手榴弾なら絶対に大怪我してしまうし、閃光弾では撃退は難しい。また、爆発物は犯人に奪われた時に今回のように面倒なことになるし、人質を傷つける可能性があるから、通常なら隊員は持っていかないのではないか?

内視鏡で犯人の様子を探る話があったが、胃カメラなどで使う内視鏡は非常に頑丈にできているので、引っ張ったくらいでは壊れない。ゴリラなみの体力があれば可能かも知れないが、映画のような体勢では難しいと思った。少なくとも日本製のオリンパス、フジノンのカメラならそのはずである。外国製を使ったのか?

むごたらしいシーンはほとんどないので、家族で観れるようになっている。恋人とも、もちろんOK。楽しめると思う。

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