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2008年4月24日

プラネット・テラー(2007)

Photo - ゾンビ列伝  -

なんとまあ、過激な映画か!子供には絶対に見せないほうが良い。

タランティーノ監督とロドリゲス監督のコラボレーションというアイディア、2級品映画の雰囲気を出そうという狙い、派手なアクション、格好づけした演技の数々、オーバーな表現など、いろんな点で極端な作品だった。

なんとカッコ付けした演技が多かったことか。キメのポーズを皆がとるために、2級品の臭いがプンプンしていた。なんだか懐かしい感じ。日本のヤクザ映画にも似たような雰囲気があった。

ヒーローに相当する男は周囲の俳優に比べると迫力のない顔つきで、全然役柄に合っていなかった。でも、おそらくそこを狙っていたのだろう。はまり役だと映画の価値が上がりすぎて、本格派の作品になってしまう。そうすると、この作品の意味がなくなってしまう。

ブルース・ウイリスまでが見事にグロテスクな変身をとげていた。ゾンビ達があまりにグロテスクで、下品で、とても子供に見せられるものではない。しかし、自分が子供の頃は、そんな過激な映像が観たかったものだ。

過激さ、刺激の強さも映画の大事な要素である。

「エクソシスト」の中で首がぐるっと回るシーンにはシビレた。気味が悪いんだけど、見たい。見たいけど怖い。後味が悪い。そんなシーンを、なんでわざわざ見るのだろうか?何か我々の本能であろう。怖いものを見て、それに慣れようとする自然の反応か?

ゾンビ映画を面白いと感じたことは全然ないのだが、気がつけばたくさん見てしまっている。皆同じような顔をして、うごめいているだけなのに、なんで繰り返し観るのだろうか?これも死への恐怖の裏返しか?

ゾンビが映画界に進出してメジャーになったのは、ここ20年くらいか?昔はキョンシー映画はあったが、肉がボトボト落ちたりしない衛生的(?)な死人だった。

「ビートルジュース」の頃は、すでに現在と同じようなメイキャップが完成されていた。気味悪くて見るまいと思いながら、ついついテレビで観てしまった。

「バイオハザード」は、もはや古典的な存在になってしまった。これは典型的なゾンビのキャラクターで、中枢部を破壊すれば起き上がれなくなるというルールを解説してくれた記念すべき作品である。それまでは、焼きつくすか機械でつぶすしかなかった。

この映画では、タランティーノ監督が、これ以上ないほどの最悪のゾンビ(みたいなもの)を演じていた。肉か便か解らないようなものを落としながら女に迫っていくシーンは、ある意味では傑作だった。

主演の女優はカッコよかった。足にマシンガンというのは、日本のアニメにも似たようなのはいた。

「どろろ」の実質的な主人公である「百鬼丸」は、うめてあるのは刀で、銃ではないが奇抜だった。マンガの「コブラ」も、サイコガンという画期的な武器を持つタフガイで、シビレるキャラクターだった。石森章太郎の「00九の一」は、おっぱいにマシンガンか毒針を入れていた。あっちのほうがセクシーさでは勝っていたかも。

彼女がマシンガンをぶっ放すのは良かったが、ところで弾の補充はどうやってたのか?ケガをした直後の割には元気で、セックスして走りまくって、空も飛んでた。

いーや、そんな細かいことには目をつぶろう。なんせ、2級品だから。

 

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