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2008年4月22日

ベクシル2077(2007)

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- 吉川晃司顔   -

作品のアイディアや技術は素晴らしいと思った。映像の作り方は解らなかったが、おそらく実写に加工してアニメ化したのではないかと思えた。そのためか、動作がアニメ本来の派手さがなく、自然ではあったが大人しいものに止まった。

機械や鉄の塊りが竜巻のように襲ってくる映像も、非常に迫力があった。振動が伝わる仕組みをやってくれたら、さらに凄かったと思う。

冒頭の戦闘シーンも良かった。実際に人間が空から降ってきて直接機械にぶつかったら、どんなに頑丈なボディスーツを着ていても生身の部分がミンチ状態になってしまうだろうが、カンフー映画の手法を参考にしたアクションは迫力があった。

さらに露天商や商店が立ち並ぶ町の雰囲気も素晴らしかった。この映画で最も優れたシーンだと思う。

日本がハイテク鎖国をするというアイディアも良かった。もっと、この設定を生かして話の展開ができたような気がする。鎖国にからんで利益を受けるグループが存在し、主人公がこれに対抗して命を落とす、というのが旧来のSFのパターンだと思うが、それで良かったのではないか?

登場人物達の顔が東洋人風ばかりなのも気になった。もっと個性豊かなドングリ目、金髪、ちじれ毛などを混ぜて、完全にアメリカの軍隊風にすべきである。全員が東洋系で吉川コージみたいな顔なんて明らかにおかしい。所作も当然ながら外人は外人風にすべきであったが、日本人もアメリカ人も同じだった。

アニメーター達のクセなのかも知れない。顔の表情を変えるソフト、美しくスムーズな動作をさせるソフトはパターンが限られていて、あまり選べないのかも知れない。

最初に原案から登場人物達のイメージコンセプトを提示して、鼻が低いだの、髪の毛はこうだの議論されると思うが、アトムやドラえもんのように極端な個性がアニメ製作所のパソコンには入っていなかったのか?

似たような顔形の登場人物では、感情移入できるわけない。個性をはっきりさせるべきだった。くだらないクセや、動作の早さ、歩き方、なんでもいいので、主役級以外の人物にも個性を持たせるべきであった。

同じスタッフで今後も製作を続けていたら、おそらく素晴らしい傑作が生まれるような気がする。アイディアが素晴らしいので、あとは脚本の練り方、細かい演出方法を磨くことだと思う。

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