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2008年4月12日

ショーガール(1995)

- 激しすぎ  -

なんという激しい闘争心、ライバル意識か。相手をケガさせても反省なんてしない。「フン、ざまーみろ!」ってな調子で、罰せられることもない。あきれたストーリーだったが、あちらの世界では、これが常識とも言えるのか。特にショービジネスの世界では、目に見えないところで相手を蹴散らす闘争が繰り広げられていることは想像に難くない。

その物語で主演を演じるのは、当然シャロン・ストーンと思ったら、顔や雰囲気はよく似ていたが、エリザベス・バークレイという女優さんだった。話し方や、相手と対面しても目をそらさずに、ジーっと自信たっぷりに見続けるところなどは、監督の意向もあったのかもしれないが、全く同じだった。ダンスの上手さで、彼女が主演になったのだろう。

この映画では、トップレスが標準仕様だった。なんのためらいもなく裸になっていた。羞恥心なんてものは、激しい闘争本能の前では霞んでしまうらしい。

ダンサー達の動きのレベルは高く、ショーのシーンは見応えがあった。しかし、「フラッシュダンス」などと比べると、なぜか全体の盛り上り方が足りなかったような気がする。ショーの専門家が監督したわけではないので、微妙な演出に問題があったのかもしれないし、本来のねらいがダンサー達の競争を描くことだったので、ショーに力点を置いていなかったのかも知れない。

せっかくのトップレスショーだから、できれば色気を中心に描けば、もっとヒットしたかも知れない。付随する楽屋裏の恋物語を挿入して、楽屋でラブシーンが繰り広げられれば、観客は喜んだのではないか?

この映画はヒットしなかったらしいが、私は見ごたえを感じた。何といっても、激しさが極端で、くだらないテーマであっても激しく訴えるバーホーベン監督の力量というか、クセというかが、良く出ていたと思う。もちろん人に勧めるような映画ではないが、肩すかしのような感じに終わることはない作品だと思う。

美しい心や、主人公の頑張りに拍手を送るタイプの映画のほうが確かに受けるし、興行的にも成功すると思うが、アピールを強烈にしないと、映画人としても生き残れないので、監督の極端な路線は間違っていないと思う。

この物語の中の救いは、友人の悲劇に対して、自分のキャリヤを捨ててまで復讐する主人公の生き方であったが、最後にとってつけたような感じがした。とにかく暴れまくって、やっつけて自分だけスーッとして去っていくヒロインの姿は、何とまあ怖ろしいものだった。あんな人、程度は違っても確かにいるなあ。

でもって、この映画は絶対に子供には見せたくない。できれば恋人にも見せたくない。友人の中で、ちょっとおかしく、世間を斜めに見ているようなヤツか、もしくはエッチな映画なら何でも好きというようなやつらに見せたい。

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