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2008年4月14日

トータル・リコール(1990)

- インパクトあるゲテモノ  -

この作品もインパクトがあった。やることが派手で、表現が極端なバーホーベン監督の作風に作品の性質がバッチリ合って、かなりのヒットになったと思う。ややゲテモノ趣味なので、後の感動がちょっと爽やかでないため傑作と言えるか解らないが、とにかくインパクトだけはあった。

気味の悪い人間モドキが出演していた。今考えればメーキャップの技術が古い気もするが、当時は充分に気持ち悪かった。特にリーダー役の変な頭が登場する場面は悪趣味だった。

悪役で主人公を付け狙う男も怖かった。「スターシップ・トゥルーパーズ」では善玉として出演していたが、怖い善玉だった。誰彼構わず殺しまくる冷酷さが表情に出ていて、実に適役だった。

この映画で初めてシャロン・ストーンを観たが、光っていた。特にカンフーアクションをしながら苦しそうな表情をするところに感心した。普通の役者は、アクションに気が入ってしまって、守勢攻勢に関係なく動作ばかりを熱心にやってしまうが、ちゃんと演技していた。

主人公に取り付けられた発信機を取り出すシーンが気持ち悪かった。なんでいちいち気持ち悪くするのか、監督のクセなのか知らないが、鼻の中からでかいものを取り出したら、おそらく大出血を起こして卒倒するか、脳に影響が出そうなものだが、主人公は意外と平気だった。さすがシュワルツネッガーは鼻まで鍛えてるという設定か?

気圧が低い空間に放り出された主人公達の顔が、またまた気持ち悪くて夢に出てきそうだった。しかし、実際に気圧の低いところに出たら、まず呼吸がおかしくなって、ジタバタ暴れる余裕もないのではないか?

主人公が火星にもぐりこむ時に使ったマスク兼爆弾は、誰のアイディアか知らないが、インパクトがあった。CGの映像としては古い手法を使っているらしく、主人公の顔がゆがんで見えたが、コマどりなどが良かったので、スピーディーに次の爆発シーンにつながり、よくできていた。

主人公は地球上では工事現場で働いているらしいが、結構暮らしぶりが良い。マンションの一室で、美人の奥さんと高級(?)家電製品に囲まれて生活している。このへんもおかしい。安い労働力が入ってきて、シュワちゃんは浮浪者になるはずでは?未来では労働者の問題は全て解決しているのか?そんなら大変良い社会であって、火星がどうなろうと、ほっとけばいいのでは?

しかしシュワルツネッガーは、ほっておかない。もしかすると勘違いして正義のヒーローを演じてしまったのかと気がつくが、「そんなの関係ねー!」とばかり、かっての同志をやっつけるはめになる。もしかして勘違いの悪業かも知れないのに・・。

個人的には黒髪の恋人より、シャロン・ストーンとヨリを戻したい気もするが、シュワちゃんの趣味は違ったようである。

この作品は、子供には見せたくない。夢に出て、気味の悪い趣味になりそうな気がする。家内といっしょに観たが、家内は趣味がバッチリあったらしく、目を輝かせて見ていた。気味が悪いシーンほどキャッキャッと喜んで、いまだに時々この映画のことを話す。まったく、あの女の趣味が解る。

できれば恋人には見せないことを勧めたい。うちの家内のような女に見せてしまったなら、あなたが悪夢にうなされることになるだろう。

 

 

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