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2008年3月 9日

リトル・チルドレン(2006)

- 変態のオンパレード -

主演のケイト・ウインスレットのイメージは、若干の違いはあるにしても、キレてとっぴな行動に走ってしまう点においては同年の「ホリデイ」の女性と同じだった。 違いは、片や知らない人間と家を交換し、片や不倫に走る点で、その激しさは相当に違うものの、キレる点においては同様。

キレる時の表情が非常に解りやすいので好演だと思うが、普通なら解りやすい表情はオーバーでクサイ演技となりそうなところなのに、そんなふうに感じられない。そのへんの微妙なバランス感覚に優れているのだろう。考えてみれば、「タイタニック」の役から不倫だったので、ほとんどの役が不倫女性である。

変態の男達がいろいろ登場していたが、特に性犯罪を犯して服役していた男の役は見事な演技だった。顔かたち、仕草にいたるまで、本当に異常じゃないのかと思えるほどの迫力。あまりにはまり役すぎて、彼には今後も同じ人物の役しか来ないんじゃないかと思えるほど。オール・ザ・キングスメンにも出演していた。

原作がベストセラーだったそうだが、ストーリーがそもそも文芸クサイし、いかにもいろんなエピソードが満載された小説チックな話だと感じる。この作品も変態の男と母親の奮闘、警察官を辞めた男の行動、司法試験へのやる気を失った浪人、裕福なのに満たされない主人公、近所の御夫人達などが複雑にからんでいた。

私は単純な話が好きなので、たくさんの人物が交錯する物語は好きになれない。

いつもならドラマのためのドラマみたいで、すぐに嫌な感じがするはずだが、この作品は丁寧に作ってあるのか、ドラマ臭さが気にならなかった。BGMなどでドラマチックに盛り上げようという作り方でないのがいいのかも知れない。

しかし、ラストで主人公のもとへ走っていこうとする男が、急にスケボーを始めるだろうか?いくら何でもそこまでバカじゃ司法試験も無理だろう。あのような結末になっても仕方ない。ちょっと安易なストーリーではないか?しかし、役者は好演だった。

夫がネットの女の画像を見ながらオナニーをしている、しかもパンティをかぶって、なんて妻には耐え切れないことだろう。キレても仕方ないかも知れない。でも、エピソードとしては女装趣味を発見する~ゲイの友達と親しくするほうが見てるぶんには面白かったのではないかと思った。

この作品は、家族では絶対観ないほうがいい。恋人とも止めた方が良いだろう。しかし、にもかかわらず結構良くできた作品だと思う。

 

 

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