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2008年3月 1日

グリース(1978)

- 明るく楽しいミュージカル -

これぞミュージカル!と言わんばかりの、楽しい作品。やっぱしミュージカルは、とことん明るく、おバカな内容のほうが楽しめる。人生の機微うんねんを論じるような作品は、別の機会に楽しめば良いのだから。

いかにもミュージカルのためのストーリー、脇役になるほどダンスの巧い出演者達、明るい屋外で繰り広げられる若者のバカ騒ぎと、ヒットしそうな要素がいっぱい。ウオーターゲートみたいな世の中の不正問題、ベトナム戦争、イラク戦争なんぞの悩み事なんぞ全くない、本当に能天気な話でしたが、これがミュージカル本来の姿と思う。

やけに明るい屋外での撮影が多かったように感じる。グラウンド脇のベンチのシーンは当然だが、それ以外も異様なほど明るい照明の中で踊ってました。それが作品のイメージにピッタリの雰囲気を出してたような感じをうける。

曲も楽しいのが多かった。ハイトーンで主人公が歌うメインテーマも、「それから二人で何をしたの?」と質問されながら答える歌のシーンも、いかにもミュージカルらしいノリ。

この作品の主演は、人気のあったトラボルタと、美しいオリビア・ニュートン・ジョンの組み合わせだったが、当初から二人のキャスティングには不満の声が挙がっていたと記憶する。

トラボルタに関しては、ダンスも巧いことから問題ないような気がするが、もともとは金髪のおっちょこちょいの男の子がやるべき役だったはずではある。トラボルタは、完全にオヤジ系ですから違和感あり。あんな高校生は、あんまりいないでしょう。あの顔がオーストラリアに旅行する顔か?ブロンクスの公園でたむろっているような顔だと思うが・・。

オリビアにいたっては、ダンスに問題があるし、年齢的にも明らかに無理。ポニーテールをして演じても、本来の役の魅力が失せてしまうような気がする。大変な美人だし、声にも魅力はあるが、例えば舞台で演じていたら、初々しさがなくて失笑もので、とてもブロードウェイでロングランすることなどできそうにない。ミスキャストだと思う。

共演者達も結構なベテランぞろい。トラボルタの友人役の男はワルの雰囲気があったほうが良いので問題ないと思うが、女の子役はちょっと一回り年増な感じが・・。外人の年齢は我々には解りにくいが、さすがにこの作品では解りました。

あちらのダンサーは非常にレベルが高いので、高校生や中学生でも怖ろしいほどの踊り手がいっぱいいるはず。せめて、女性陣は若い子を選ぶべきでした。ディズニーチャンネルの「ハイスクールミュージカル」が魅力的なのは、やはり若者が演じているからでしょう。

そんなキャスティングの問題はあったが、この作品の楽しさはすぐ理解できた。今の「ヘヤスプレー」のような作風かと想像する(まだ観てないので解らないけど)。

「君たちも頑張ればリチャード・ニクソン副大統領みたいになれる!」という、今となってはギャグでしかないセリフがあった。よき時代です。

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