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2008年2月 4日

スパイダーマン2(2004)

- ・・・。 -

今回のスパイダーマンの敵は、変な機械でした。長い触手が武器になっていて、人や建物を派手に吹っ飛ばしていました。しかし、私の印象としては第一作のゴブリン風怪人のほうが魅力的だったような気がします。

なぜか? 今回は、いわば異種格闘技です。相撲とレスリングなら解りますが、相撲と弓道では「はあ~?どう戦うの?」と理解に時間がかかります。ゴブリンはレベル的に同等ですが、巨大な機械は種族の違いがあります。

鉄腕アトムと怪物ボラーなら、体格は違ってもアニメなので感覚的に受け入れられるのに、実写ではそもそも現実感がものをいうのでダメです。そういえば実写版アトムが製作されている途中だとか聞きましたが、慎重にやらないと大コケするかも知れません。

機械の顔というべき部分は人間が入ってましたから、その辺をたぶん考えたのでしょうが、人間の表情が怒り狂うように一本調子では面白くありません。恐怖やズルさなどを出すと良かったように思いました。

このシリーズの出来は、適役の存在感、悪の魅力にかかっていると思います。スパイダーマンは普通マスクで顔を覆っていますから、表情をみせることができません。工夫してマスクが破れるようにしてはいますが、いつもではさすがに興ざめしてしまいます。いかに敵が魅力的に悪さをするかが大事でした。

主演よりも迫力のあるスターが敵役をすることが望ましいと思います。ジャック・ニコルソン、ジーン・ハックマンがかって敵役をやったような意味合いがあります。

敵役になる人間のキャラクターに問題があったかもしれません。第三作のように娘を救うため、復讐のためというドラマがあれば、悪の魅力、存在感が出たかも知れません。悲劇の怪物なら、受け入れられる可能性があります。

スパイダーマンの動きは非常にスムースで力強く、このシリーズの最大の魅力だと思います。もし本当にスパイダーマンのような体力が付いたらどうなるか考えてみましたが、腕の力で体重プラス遠心力、跳躍した後の加重を受け止めるためには、普通の骨や靭帯では無理でしょう。骨の構造は、例えば手足の骨の場合は、骨の長い方向に添う直線的な圧迫には耐えられても、ねじれを伴うような力にはもろく、映画のような動きをしたら骨折ばかりしてしまうかも知れません。

靭帯もそうでしょう。腕で強く引っ張ってぶら下がる場面が多いので、体操選手の鉄棒の際の数十倍~百倍の力が加わりそうですから、どんな繊維なら耐えられるか解りません。脱臼したスパイダーマンはカッコ悪いでしょうなあ。

私はどうもキルスティン・ダンストの魅力が解りません。外国では、ああいう人は美人なんでしょうか?色っぽいとは思えませんし、身のこなしが美しいとも言えないような気がしますし、自然体だとは思いますが、適役なのか解りません。もっと可憐な感じか、もしくは精神的強さを感じさせる女優のほうがいいような気がします。

スパイダーマンシリーズは、原作もそうでしたが独特の暗さがあります。映画の場合も、おじさんの死が大きな比重を占めており、全体に悲劇といえるような展開の仕方をします。その点で、単純なヒーローもの陥らないで済んでいるようです。ストーリー自体は幼稚であっても、完全な子供映画になってはいません。

しかし、悲劇とアクションとのバランスは非常に難しいことです。人によってはアクションでスカッとしたと感じるし、別な人は暗い話で盛り上らないと感じるでしょう。そのへんはよく考えてあるようで、アクション→ドラマ→アクションと展開させる原則を守っているようでした。

 

 

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