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2008年1月 4日

ステップ!ステップ!ステップ!(2005)

- 完成度の高さに驚く - 監督 マリリン・アレグロ

この映画はドキュメンタリー作品なのでしょうが、どのような計画で撮影を始めたのか気になります。最初から映画祭などを意識して作り始めたのでしょうか?それとも、もしかして本来はテレビ用だったのでは?と思いました。

ダンスは見ているだけでも楽しいし、踊るのが子供の場合は特に下手なほど面白いし、上手ならそれでまた感心するし、確実に盛り上ると思います。でも、映画なら通常は誰かにスポットをあてて、その人に観客が感情移入するように作るはずです。この作品では、テレビでよく見るインタビュー形式のカットがたくさん挿入されていて、手法的にはテレビの放映を意識して作っているかのように感じました。家族で観ても、恋人と観ても、小学生が観ても、老人が見ても、とにかく誰が観てもいい作品だと思います。文部省の役人に一番見て欲しい気もします。

原題が、「狂ったように熱いダンスホール」というような意味のタイトルで、意訳すれば「ダンスに夢中」ということでしょうが、日本のタイトルのほうが断然イケてます。

非常に巧くまとまっていました。企画の段階で、この最終的な構成を考えていたなら、凄い才能だと思います。多くのカメラで各々の教室を撮影した膨大なフィルムの中から、作品を再構築したとしても、その編集の能力はただならぬものだと思います。

各々の家族の抱える深い問題を掘り起こしたり、麻薬売人、ギャング達の本物が登場することはありませんでしたので、NHKスペシャルや民放の報道特集と比べれば迫力負けしてました。しかし、ポイントを押えたカットが連続し、完成度の高い作品でした。全ての要素を盛り込むと、おそらく話が重くなりすぎて、後味が悪くなったかも知れません。

カメラ目線の子供が少なかったことにも気がつきました。まさかカメラに慣れているはずはないし、完全に演出でやれるはずもないので、おそらく子供達にカメラを見ないように絶えず注意したのと、たくさんの映像の中からカメラ目線の部分を除いたのだと思います。そのことを取っても、高いレベルでした。なかなかこのような臨場感は出せません。

英語の苦手なウイルソン君か、インストラクターの女先生が主役級でしたが、たくさんの出演者が各々の存在感を出していました。あちらのサイトを見たところ、本物の俳優(ダンサー?)も少し出演していたそうです。

作品の中で、ダンスが情操教育に最適だと訴えていましたが、確かに説得力がありました。私が小学生の頃は、体育の時間にフォークダンスがあると、げんなりしたものです。カワイ子ちゃんと踊る時は、緊張で足がもつれて転ばないか気になるほどでしたし、ちゃんと踊ると同級生から「お前は軟弱だ。」と、訳の解らないことを言われるので、つまらなさそうに踊るのも大変な苦労でした。バカみたい。

ダンス中に脇見をしていて、女の子のおっぱいをつかんでしまったことがあります。相手がマセた娘だったので、「ウフフッ。下手くそ。」と言われて「えっ?上手下手があるの?」と、ビビりました。彼女は凄かったなあ~。教室で歌う歌も「あ~抱いて~。」など凄い歌詞で、子供心に尊敬してました。

全くダンスがないよりはマシだったかも知れませんが、フォークダンスをするくらいなら社交ダンスをさせたほうが意味があると思います。

しかし、教科書検定などの報道を見ると、文部省は前世紀の遺物のような全く違った観念で活動しているみたいですので、改善は望めないかも知れません。

 

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