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2008年1月10日

ダンサー(1999)

- 監督交代!  -

リュック・ベッソンは超メジャー監督です。ベッソン監督作品というだけで売れます。この作品も彼の作品なので以前から観ようと思ってましたが、観てみると監督は全然別な人でした。助監督を何度かしているそうですので、そういえばダンスの趣味や、映像のコマ取りのようなものは、どこかで観たような印象がありました。

脚本をベッソン監督が書いたとしたら、彼の能力に疑問を感じざるをえません。映画の山場の置き方、全体の構成をどうするかの根本的企画が検討不足だと思いました。尻切れトンボのような終わり方になってしまった印象でしたが、高校生でももっとましな構成をする人がいます。メリハリを考えて作ってほしいものです。

ダンスは素晴らしいものでした。ミア・フライアのダンスは、手の使い方に特徴があるようで、優雅な手の動きは古典バレエのようですが、体の動きはフラッシュダンスの時代のもので、美しいものでしたがワンパターンに終わってしまいまったことは否めません。

思い出してみると、フラッシュダンスの場合は一人で踊っていたわけではありませんでした。別なダンサーも趣向の異なるダンスをしていましたが、それが変化を生んでいたようです。。何らかの変化がないと退屈してしまいます。そんな基本的なことが、おろそかになっていたようです。

本物のダンス映画は踊りのパターンが多く、踊り手の懐が深い感じがしますが、ミアの場合は体力的にはもっとたくさんの踊り方ができそうですので、演出の側に問題があったはずです。

衣装やヘアスタイルを変化させるだけでも良かったかも知れません。ダンスにも、主題というか、繰り返すパターンを作っておけばよかったかも知れません。そんな簡単な工夫だけで充分に我々を引きつけるだけの要素はあったと思います。

そもそも、ダンスバトルといえば普通はダンサー同士で競うもんでしょうが!DJと争って、皆が納得するもんですかい!監督交代せい!

ストーリー展開としては、やはり何かのコンテストに勝つ、未来に希望を持てる等のオーソドックスな物語が望ましかったと感じました。わざわざ金を払って映画館に行くからには、夢を観たいのが普通です。夢ある話でない場合には、心に訴えてくるドラマかおバカ映画か、凄い映像美が望まれます。この映画が何を目標にしていたのか解りませんでした。

映像は美しいものでした。カメラの位置、照明などの技術的な面に関しては完璧ではないかと思いました。

言語に替わる手段で意思表示できれば最高です。踊りで感情を表現する手段があればいいと思いますが、手話をアレンジして踊れればいいなと思いました。ダンサーが一定の動作をすると、「私は・・・あなた・・・を・・・心から・・愛・・してる!」なーんて表示されたら、本当に感動的でしょうに。そんくらい映像化せんかいちゅーに。

フランスに帰れ!

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