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2008年1月 6日

ダンス・ウィズ・ミー(1998)

- ダンスシーンは素晴らしい  -

観終った後、いい映画だったなと思いました。家族で観れる作品だと思います。恋人とみるのも勧められます。でも、傑作だった!感動するよ!などとは言えない、何かバランスに欠けたような印象を持ちました。

主演のヴァネッサ・ウイリアムズはダンスが専攻だったと聞いていますが、さすがに素晴らしい踊りでした。彼女は歌も素晴らしいものがあります。歌の巧さだけなら、そこらの歌手が及ぶものではありません。「アルフィー」を聞いた時は、本家筋のディオンヌ・ワーウィックよりも数段巧いと思いました。「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」も素晴らしい歌声です。加えてスタイルと美貌を兼ね備えていますから、まったくミス・アメリカになるために生まれたようなタレントです。登場するシーンの足の美しさだけでハッとするほどでした。

クリス・クリストファーソンも懐かしい俳優ですが、本当に映画向きの顔をしています。コンボイでもそうでしたが、はっきり言えば変な顔で無骨な感じがしますが、映画では味が出ます。彼のような変な顔が映画で映えるなら、私の顔でもいけるんじゃないかと改めて鏡を見てみましたが、やっぱ味がないので諦めざるをえません。残念~!

ストーリーも悪くはなかったような気がします。ただのラブストーリーではなく、親子の物語、ダンスへの情熱などの要素があって、盛り上る可能性が高い企画だったはずです。

加えて、出演しているプロのダンサー達の動きのすばらしさは特筆ものでした。例えば、「シャル・ウィ・ダンス?」のダンス競技会の場面も見事でしたが、あれよりもカメラの画質が細やかで、しかもプロ達のダンス場面が長かった関係か、踊りの迫力を感じました。もちろんフレッド・アステアのような優雅なダンスにも良さがあるだろうと思いますが、何か体力的な凄さを感じました。

キューバの音楽も本当に楽しく、いろんな歌い手が登場しましたが、どれも見事なステージでした。これだけ凄い要素がありましたので、傑作になるはずですが・・・・

共演のラファエルが、ちょっとダンスの身のこなしに問題があったような気がします。少々笑いすぎて、にやけた感じも気になりました。暗さを秘めた表情も時に見せていましたが、にやけるのは程々が良かったかもしれません。ジョン・トラボルタのイメージ(今のではなく、当然若い頃の)で演技やダンスができれば、非常に盛り上ったはずです。ラファエルの魅力が不足していました。

解らないのは、普通ならラファエル役の才能を発見し、悩みながらも猛特訓してダンス大会に出場して、だけど結局負ける~もしくは奇跡の逆転勝利を得るというストーリーにするべきですが、やや夢のないというか、ただリフトするだけの役で終わってしまっていました。なぜなんでしょうか?ラファエルに共感してもらわないと、映画が盛り上りません。

競技会のラスト近くで、主役がラファエルを見ながら踊るシーンは、ちょっと表情がきつすぎて演出過剰だと思いました。ラファエルを見ながら踊るのは良いのですが、基本的に表情ではなく、ダンスの良さで勝負する態度が望ましかったのではないでしょうか?

画竜点睛を欠いた感じがしますが、ダンスを見るだけでも素晴らしい作品です。

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