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2008年1月22日

スターシップ・トゥルーパーズ(1997)

- 極端で忠実  -

監督のポール・バーホーベンは、才気と自信を感じさせる独特のドギツイ表現をする人ですが、この作品も相当にドギツかったと思います。テレビの宣伝形式が取り入れられていますが、その合い間に本来の物語が展開されます。この流れは、監督は替わっても第二作にも引き継がれていたようです。

兵隊募集のコマーシャルが流れますが、舞台はブラジルのようです。フットボールのようなスポーツに精を出す若者が、憧れのカワイ子ちゃんを追って入隊することになりますが、戦う敵が気味の悪い昆虫型宇宙生物でした。この昆虫が実によくできていました。誰が考えたのか知りませんが、邪悪でしぶとく、しかも凶暴な感じがよく出ていました。この魅力的なクリーチャーのために、この映画は結構な迫力がありました。

いろんなタイプの昆虫が出てきましたが、凶暴なタイプ以外に、人の脳をすすって情報を得る頭脳派タイプ、やたらでかくて、おしりから大砲~火炎のようなものを出すタイプなど、よく考えてありました。変に演出して仰々しく恐怖感を盛り上げるのではなく、登場の仕方が割と自然でしたので、かえって存在感が増したような気がします。

表現はことごとく激しく、起こることの全てが極端で、いかにも監督らしい物語でした。これくらい個性がないと、オランダからわざわざ呼ばれないのでしょう。訓練中にナイフの重要性を教えるために刺されるシーンもありました。なんちゅう極端な!昆虫との白兵戦がまた激しいのなんのって、血しぶき肉片が飛び交い、現実以上にリアルでした。

しかし、実際にこんな怖ろしい敵に遭遇したら、陸上で戦う気にはなれません。やっぱヘリコプターみたいな乗り物で敵の手の届かないところから戦いたいものです。途中、洞窟の中にミサイルを撃ち込むシーンがありましたが、あのように爆発力で圧倒しないと怖くて地上に降りれません。そんな戦い方をすると、映画にならないでしょうが。

主人公とカワイ子ちゃん、そして常に行動を共にする女性兵士、片腕の教師、軍の教官などの人物像、役割がはっきりしていて、物語としても良くできていました。カワイ子ちゃんデニース・リチャーズは、007などにも出演していましたし、教師役はトータル・リコールで敵役をやってました。カワイ子ちゃんはトコトン可愛く、おっぱいも大きい。そして教師役はあくまでタフでした。

極端な表現をとりながら、要所をちゃんとわきまえているような印象でした。役割分担をはっきりさせ、個性を際立たせる原則を忠実に守っているようです。ただの変態映像作家では、とてもこんな作品は作れないでしょう。

そんな監督が作る映画ですから、絶対に子供には見せないほうがいいと思います。恋人となら構わないかも知れませんが、私は自分の恋人がこの作品を観て目を輝かせたら怖くなります。

やっぱ、この映画はゲテモノ趣味です。昆虫のハラワタをヒョイヒョイつかみ出す授業風景や、脳みそを昆虫に吸いだされるシーンなどは、気味が悪いものでした。もし彼女が平気だったら、「もしかして、この女には昆虫が寄生していて、彼女を支配しているのでは?」と疑ったほうがいいでしょう。

この心配は、続編を見れば解ります。

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