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2007年12月22日

バック・トゥ・ザ・フューチャー(3)

- ウエスタンのパロディ  -

パート3は、もうさすがにシリーズのまとめとして、半ば惰性的にやむを得ず観たような状況。パート1と2は、本当に見事な構成だったので、喝采を贈りながら楽しめたが、パート3のアイディアも、当然の流れとして登場した感じがする。

ビフ役は、今回はさすがに西部の悪党として生きていってるくらいだから、前2作より抜け目はない。でも、結局はマカロニ・ウエスタンを知っているか否かの違いが大きかったようで、主人公に痛い目に合わされてしまう。このへんのアイディアは最初から予想されるものなので、テレビのシリーズもののオチと同じく、見ていて安心するような変な気分になりながら楽しめる。

これから襲撃するという朝に、仲間を蹴って起こしていたシーンが少々気になった。平原で野宿すれば、おそらく体温を失って簡単に肺炎などを起こしそうな気がする。普通なら岩陰など、風をさえぎるもののそばで寝るのでは? 話とは関係ない細かいことだが・・。

現代で悪役のビフの先祖がならずもの、厳しい先生の先祖が保安官など、登場人物がほとんど重なってるのが笑える。

それに、「チキン!」と、からかわれて主人公がキレてしまう場面もおなじみで、観ている我々は、「あ~、また損するぜ。やめろよ。」という気分になり、しかもこれがラストシーンにつながる仕組みになっていたので、本当に昔のドラマを見るような感覚になれる。

このシリーズは、50~60年代のドラマを見ていないと理解の度合いが変ってくる。シリーズ1作で登場する若者は、皆がよく洗濯されたシャツや、フワフワのスカートにポニーテールなどの姿で、実に健康的。当時は健康的なドラマが繰り返し演じられていたが、うそ臭い点も多々あった。そのドラマの中に主人公を飛び込ませるおかしさが狙いだったはず。

うまく言えないが、つまり過去に飛び込むのではなく、過去を描いたドラマに飛び込む話だったように感じる。ドラマをパロディにして、うそくささや過去の風俗そのものを懐かしみながら笑うことが狙いだったのでは?なぜか知らないが、昔の写真やドラマの映像を見ると、皆ついつい笑ってしまう。あれと同じでしょう。

パート3は、西部劇に飛び込むことを狙ったというよりは、やはりパート1と2に派生する話という印象でした。過去の次は未来、未来の次は遥か昔と連想するのが自然。でも、古すぎるので、当時の風俗をパロディにはできない。その点で、あくまで第一作に派生する付録品のような位置づけと言うべきか?

ストーリーとは関係ないことばかり書いたが、とても楽しい作品で、家族で楽しめると思う。子供には、かえってパート1~2より面白いかも知れない。試しに、「どれが面白かった?」と我が子達に聞いてみたが、意見は分かれた。私は断然第一作と思うのに・・。

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