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2007年12月24日

日本以外全部沈没(2006)

- 意味ない映画の良いところ  -

監督 川崎実

なんちゅー下らん映画でしょうか。

同じ頃に再映画化された「日本沈没」のパロディとして作ったのでしょうが、あきれるほど内容のない作品でした。おそらく飲み会で、「じゃあ、日本以外が全部沈没したら・・ギャハハ」というギャグを誰かがかまして、面白いから映画を作っちまえという話に進展したに違いありません。作ってる人達も、「えっ?本当に作るの?冗談でしょ?誰か止めてよ。」というノリだったのでは?

家族と観るのは止めるべきです。恋人と観る場合には、ギャグが解ってくれる人ならOKですが、真面目な人の場合は「こんなんで笑って、なんて偏見に満ちた考えなの!」と、怒ってそれっきりになる可能性もあるので、慎重にしたほうがいいかも。

ストーリーは単純で、地殻変動で日本以外はほとんど海に沈んでしまうために、大勢の外国人が日本に押し寄せてくる話でした。夜のバーでプレスリーが演歌を歌い、アメリカとロシアの大統領が日本の首相におべっかを使うという、外人が見たら許せない内容でした。日本から追い出されたら、チベットの野蛮人たちの世界に行くしかない・・というくだりの話は、チベットの人が聞いたら絶対怒ります。

可能性から言ったら、火山活動によって日本列島が住みにくくなるほうが断然ありそうです。古代に阿蘇山が爆発した時には、九州~四国は火山灰が激しくて、人が逃げ出さざるをえなくなった時期があったはずだと書いてある本も読んだことがあります。大噴火が起これば昔はすぐ食糧難がやってきたはずです。今後も、そんなことが起こらないとは限りません。

やはり日本が沈没して、アメリカあたりに移民として受け入れてくれるように頼むほうが現実的でしょう。日本の首相が、あちらの役人に国民の受け入れをお願いしてヘコヘコする映画を作ったら面白いかも知れません。今でも充分ヘコヘコしていますが。

作品は下らないのですが、結構面白いと思いました。

俳優達はテレビで見たことのある人が多く、まるきりのアングラ映画ではないようでしたが、外人の俳優は駅前の語学スクールから引っ張ってきたんじゃないのかと思えるほど下手くそばかりで、せめて言葉がもう少し解りやすいならと思えるほど、ひどい演技でした。

外人達を、もうちょっと演技のできる人達に代えて、チベットうんねんは台本から消して、日本人の中にも外人に同情的な人を増やして、アメリカが軍隊で日本を占領しようとする話を織り込んで、現実的な話にしたら・・・。でも、それでは、この作品を作る意味がありません。

意味のない作品を作ることが、この作品の意味だったんでしょうか。

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