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2007年12月29日

トレーニングデイ(2001)

- 1日で終わるのは無理なはず  - 

監督 アントワーン・フークア

いい映画だと思った。メイキング編を見たら、実際のストリートで撮影されていたそうで、現場の雰囲気が伝わってきたのもうなづける。

この作品は、予備知識なしで観たほうがいいと思う。したがって、ここではストーリーを説明しないほうが良さそう。

この作品は完全な娯楽作品で、一種のサスペンスでしたが、新人の刑事の成長物語を期待させる出だしと配役は成功していた。家族で観るタイプの作品ではなかったが、恋人といっしょに観るのは結構お勧めかも知れない。

出来の良さの最大の理由は、臨場感があったことだと思う。

ストーリーや配役に関しては、もっと他の作品に優れたものがたくさんあるが、この映画のギャング達には本物が多数いたかもしれない。それくらい臨場感があった。端役になるほど目つきがそれ風でした。監督がストリート出身で、もしかすると仲間には本物~もしくは半分本物がたくさんいるのかも知れない。

本来ならデンゼル・ワシントンの役は、脇で出演していたトム・ベレンジャーがやるべきでしたが、なんかの間違いか、もしくはデンゼルのたっての希望でキャスティングされたのかも知れない。デンゼルには、やさしさを感じさせるイメージがあるから、なかなか冷酷に徹するイメージが出ないが、実際の悪党は皆愛想がよくて紳士的ですので、実像に近いのかも知れない。

戦後の暗黒街を支配した悪党達の物語を読む限り、腕力一辺倒に近いイメージの’ファンソ’こと町井親分でも、実際は頭の良い人だったように評価されている。他の親分になると、ほとんどが気配りが効いた頭の切れる営業職タイプの人間が多い。キレやすい性質ではあるはずだが、ただ凶暴なだけではなさそうです。

実業家みたいな男が住む普通の屋敷に、金があるとにらんだデンゼルが押し入るシーンがあったが、普通の男が一番怖い。さらに、警察がまた怖い。

もし私がロシア系マフィアの幹部を殺してしまったら、新たな危険を生むような行為は謹んで、とりあえず金を作ることを優先するでしょう。新人の刑事を仲間に引き入れようとはしないはず。だまして自分の護衛の役割をさせようとするかもしれない。

別なストーリー展開もありえたような気がする。つまり、デンゼルが死んだ後に新米に謎解きをさせるなど。どっちが面白いかは解らないが。

この物語を1日で終わるのは無理で、もっと時間をかけて教育すべきだった。

ラストシーンは、私には今ひとつの印象。撃ち合いをしても良かったのでは?ロシアンマフィアって、あんなに手際がいいのか?それに、ラストの銃撃シーンがストーリーから独立してしまっているのは、印象的なシーンをどう作ろうか考えすぎる映像オタクのパターン。何かの工夫で連続させると良かったと思います。

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