映画評

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2007年12月 2日

アンドロメダ・・(1971)

- たいへんよく出来ました。 -

この作品は、マイケル・クライトンが原作者だったのですが、観た当時はマイケル=Who?という時代でしたので、その後にメジャー作品を次々発表するようになるとは全く予想していませんでした。

でも当時も、この作品がただならぬ才能を覗かせる傑作であることは解りました。低予算で、ほとんどはスタジオ内で撮影されたはずなのに、盛り上がる緊迫感、謎解きの要素をうまく配置した、芸術のような作品だと思った記憶があります。

この作品は、ビデオ屋さんにあるのでしょうか?私の行くところにはなさそうです。映画好きでないと知らない作品です。

家族で観れる作品だったと思いますが、今はCG技術が進んでいますので、この作品はSFとしては迫力に欠けるようになったかもしれません。大人なら、見た目の派手さ以外の魅力で納得してくれるような気がします。試しにYahooのレビューを見てみましたが、悪く書いている人はいないようです。恋人とも、懐かしの名画でも観るような感覚で観れると思います。

ウイルスが増えることを示す画面が何度かありましたが、笑ってしまうくらいチャチな映像です。今なら気味の悪い増殖ぶりを技術で表現できるでしょうに、当時は紙芝居のような特撮でやるしかなかったのでしょう。この場面は、当時の私ですら笑いました。

赤ちゃんがずっと泣き続けるか?普通なら1~2時間も泣いたら疲れて眠ってしまうのじゃないかと、この点も気になりました。もしかすると当時のマイケル・クライトンは独身で、赤ちゃんの世話をした経験がなかったのかも知れません。科学的な視点で作られているはずなんですが、荒唐無稽な点もあります。

細かいことはさておき、未知のウイルスで血液が固まってしまい、体を切っても砂みたいな物しか出てこないというのは面白いアイディアだと思います。話の始まりで、ゴーストタウンのようになった町を捜索隊が探索するシーンは特別なんでもないシーンなんですが、カメラワークがいいのか気味の悪い映像のためか、印象に残りました。

最後の爆発ハラハラのシーンまで、巧く話をつないだ展開の良さが見事でした。途中で中だるみして、つまらない心理劇で終わらないように様々な工夫をしてあったようです。脚本が良かったに違いありません。研究所は、おそらく撮影所のほんの一部を使って撮られていたはずですが、うまく撮影してるので、地下の壮大な建物の中で走り回っているかのような錯覚を起こしてしまいました。

ただ線だけの画像ですが、コンピューターで研究所の構造を説明していました。今なら普通ですが、当時は立体的なグラフィック映像を見せる映画は多くなかったはずです。それまでは磁気テープが回る、巨大な機械がコンピューターでした。モニターを見ること自体、あんまりなかったような気がします。その分野でも、この作品は走りだったかも知れません。

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